地域農業の新しい形『旬の駅』と『betrend』の成功
近年、食品ロスの問題が社会的な注目を集めています。この問題を解決すべく、ビートレンド株式会社が提供するスマートCRMプラットフォーム『betrend』が、奈良県の株式会社フォレストファームの運営する農産物直売所『旬の駅』で大きな成果を挙げています。
直売所『旬の駅』とは
『旬の駅』は、奈良、京都、大阪、滋賀に展開する関西最大級の農産物直売所です。開店以来約4,000名の農家と直接契約を結び、新鮮な野菜や果物を地域に提供しています。特に特徴的なのは、その日の入荷情報やフードロスを防ぐための取組みです。
課題の背景
農産物直売所は、天候や収穫状況により入荷が不安定です。従来の折込チラシの手法では、リアルタイムな情報を顧客に届けることが難しいという課題がありました。特に、客層の大半がシニア層である『旬の駅』にとって、情報伝達の手法はこの課題を克服するために必要不可欠でした。
『betrend』の導入と成果
2022年に『betrend』を導入後、直売所は顧客とのコミュニケーションを大幅に改善。
1. アプリ会員数の増加
導入から4年でアプリ会員数は12.2万人を越え、顧客層の8割を占めるシニア層も活用しています。パートスタッフが直接サポートし、月1回のアプリ会議を通じて運用が進められています。
2. 来店者数の増加
年間の来店数は約20万人増加しました。これは、プッシュ通知による告知やクーポン配信が功を奏した結果です。特に、ゲリラ販売の戦略で開店前に行列を作り出すことに成功しました。
3. チラシ費用の削減
以前は年間約1,000万円以上のチラシ費用がかかっていましたが、導入後はその半減を実現。これにより、販促費を大幅に削減しながら集客を増やすという二重の効果が得られています。
顧客と生産者の新しいつながり
また、『betrend』の導入により生産者とのコミュニケーションも活発になりました。顧客から生産者に向けた「サンキューメッセージ」をアプリで送信できる機能が追加され、これにより生産者のモチベーションが向上。月間メッセージ数は従来の10倍に増加しています。
今後の展望
ビートレンドは、『betrend』を通じて、企業と顧客、生産者の関係を深めることを目指しています。持続可能な消費体験の提供と共に、地域社会への貢献を続ける計画です。今後も、さまざまな事例を通じて、スマートCRMとしての機能拡張が進むことが期待されます。
おわりに
『旬の駅』の事例は、スマートCRM導入がいかにして食品ロス削減と顧客との良好な関係を築く手助けとなるかを示しています。地域農業の発展とともに、消費者との新たなつながりを生むプラットフォームとして、今後も注目を浴びることでしょう。