横浜美術館が、2025年2月8日(土)に全館オープンを迎える。これを記念して開催されるのが、「おかえり、ヨコハマ」展だ。横浜美術館の蔵屋美香館長就任後初の企画となる本展は、「横浜」をキーワードに、さまざまな人々を迎え入れたいという想いを込めて開催される。
本展では、横浜美術館のコレクションの名作の数々を新たな視点で紹介する。セザンヌ、ピカソ、マグリット、奈良美智など、近代美術から現代美術まで、名だたる巨匠の作品が一同に集結する。さらに、横浜市歴史博物館、横浜開港資料館、横浜都市発展記念館、横浜市民ギャラリーなど、横浜市内の施設が所蔵する作品や資料も展示される。これらの作品を通して、横浜の歴史や文化を多角的に捉え直すことができる。
本展のテーマは「多様性」。開港以前の横浜に暮らした人びと、女性、子ども、さまざまなルーツを持つ人びとなど、これまであまり注目されてこなかった存在に光を当てることで、横浜の歴史に新たな発見をもたらす。
会場内には、子どもも一緒に楽しめる「子どものギャラリー(仮称)」を設け、親子でアートに触れられる空間を提供する。また、教育普及事業も開催され、美術館が地域社会と連携し、多様な人々にとって開かれた場となることを目指している。
「おかえり、ヨコハマ」展は、3年ぶりの横浜美術館のオープンを祝うだけでなく、横浜の歴史と文化を再発見する、貴重な機会となるだろう。