株式会社ネオマーケティングが新たに導入したアンケート精度チェック設問の影響とは
株式会社ネオマーケティングは、慶應義塾大学SFC研究所戦略的データ分析ラボと提携し、マーケティングリサーチにおける信頼性を高めるための新たな施策として「アンケート回答精度チェック設問」を導入することを発表しました。
背景と目的
インターネット調査の現場では、いくつかの問題が確認されています。特に、一部の回答者が設問に対して正確に反応しなかったり、誤った答えを返すケースが見受けられます。これがマーケティングリサーチの結果に影響を及ぼすことがあり、信頼性を損ねる結果に繋がります。これに対処するため、ネオマーケティングでは2024年5月に「回答精度チェック設問」の有効性を検証しました。
検証の結果
初回の検証では、このチェック設問によって不正回答者を特定し、調査結果の品質を回復させることができる可能性が示されました。ここで得られたデータによれば、全体の約5%に相当する不正回答者を排除できることが確認されました。
その後、2024年11月からは全てのリサーチ案件へこのチェック設問の試験導入を開始し、更なる効果の確認を進めていきました。最新の試験導入では、検出された回答者が平均で5.1%という結果が出ており、一定の精度を実証しました。
アンケート精度チェック設問の概要
この新しいチェック設問は、定量調査だけでなく定性調査にも適用可能であり、全てのモニターリサーチに取り入れることができます。具体的には、スクリーニング設問にこのチェック設問が自動で追加され、クライアントには追加の費用負担なしで実施されます。もし回答者がチェック設問に不正な回答をした場合、原則としてその人は納品サンプルから除外されます。
チェック設問の一例として、次のようなものがあります:
スニーカー、メガネ、手袋、ハンバーグ、チンパンジー
このように、一見して食べ物とは無関係な選択肢が含まれていることで、回答者の正確性が測られます。
今後の方針
ネオマーケティングでは、マーケティングリサーチの質の向上を最優先の課題とし、引き続き取り組みを強化していきます。特に、「回答精度チェック設問」の導入だけでなく、より多くのユーザーが回答しやすい、また回答したいと思えるようなアンケートのユーザーインターフェースの改善に力を入れ、高品質なマーケティングリサーチの実現を目指しています。
この取り組みにより、今後のマーケティング戦略が一層効果的になり、クライアントにとっても価値のある結果が得られることでしょう。
会社情報
株式会社ネオマーケティングは、東京都渋谷区に本社を置くマーケティング支援事業を展開する企業です。代表取締役の橋本光伸氏がリーダーシップを取る中、前向きな施策が進められています。詳しい情報は、
公式サイトをご確認ください。