マルイチエクソムのスタッキング平台車が2025年度グッドデザイン賞を受賞

スタッキング平台車CASANELが受賞！

マルイチエクソム株式会社が製造するスタッキング平台車「CASANEL」が、2025年度のグッドデザイン賞を受賞しました。この賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催するもので、優れたデザインの製品に与えられます。CASANELは工場や物流倉庫の現場に最適化され、使いやすさと安全性を兼ね備えた優れたデザインが評価されました。

受賞の背景

スタッキング平台車CASANELは、従来の平台車には実現できなかった荷台同士を直接積み上げることができる構造を特徴としています。これにより、圧倒的に安定したスタッキング性能が実現され、収納時の省スペース化や現場での利便性が飛躍的に向上しました。この新しい設計は、日常の業務を確実に支援し、作業効率を劇的に向上させるものです。

さらに、CASANELはバイオマスプラスチックを使用した環境に優しい樹脂製であり、これにより温室効果ガスの削減にも寄与しています。バイオマスマーク認定も受けており、環境保護への配慮がなされている製品です。これは、持続可能な社会を目指す企業にとって非常に重要な要素となっています。

デザイナーのコメント

デザイナーであるマルイチエクソム株式会社の取締役、新谷幹夫氏は、「創業以来受注生産に徹してきた当社の初めての自社ブランド商品が認められたことを嬉しく思います。今後も従業員たちの仕事に誇りを持たせていきたい」と述べています。彼の言葉には、企業としての成長と従業員のモチベーションを高める意志が感じられます。

グッドデザイン賞の評価ポイント

グッドデザイン賞の審査委員からは、自社製品を生み出したいという強い思いを背後に持ち、設計部門を持たない企業がサブスクリプション型CADを用いて新しいものづくりの形を実現した点が高く評価されました。また、自社の課題である「片付けができない」というニーズから発想したことも大きなポイントです。ブロー成形という自社の強みを活かし、精度の高い積み重ね構造を実現した姿勢は、今後の中小製造業のものづくりに新たな指針を与えるものといえるでしょう。