不動産業界の革新者、東京ディフェンスがアプローチするゲーム制作
1984年に創業し、主に不動産管理やシェアハウス事業を展開してきた東京ディフェンス株式会社が、最近新たに設立した「PIXEL PROMO」から人気オンラインゲーム『FORTNITE』のオリジナルゲーム制作に本格的に乗り出しました。
東京都品川区に本社を構える同社は、従業員数約150名という規模を有し、長い歴史と実績を誇ります。この逆境においても進化を続けている企業が、なぜゲーム制作という異業種に挑戦することになったのか、その背景には同社の長年にわたる3DCG制作のノウハウが強く影響していました。
なぜ不動産会社がゲーム制作に?
一見、ゲーム制作を不動産企業が始めるのは奇妙に思えるかもしれません。しかし、東京ディフェンスは1990年代にいち早く建物の3DCG制作に着手し、顧客に対してより魅力的な提案を行ってきました。この技術は、実際の空間をリアルに表現する力を持っており、今や注目を浴びるメタバース市場、特に『FORTNITE』の世界観構築と本質的に共通しています。
『FORTNITE』は全世界で6.5億人以上のプレイヤーを抱える人気ゲームであり、このプラットフォームでのゲーム制作は企業にとって効果的なマーケティング手段となっています。東京ディフェンスが持つ建築CGの技術を駆使し、自社内での一貫した制作体制を確立したことで、高品質なサービスを手掛けつつも、取り入れやすい価格帯を実現することに自信を持っています。
「PIXEL PROMO」の魅力とは
「PIXEL PROMO」では、Unreal Editor for Fortnite (UEFN)を活用し、企業に向けたオリジナルゲーム制作を行います。これまで高価格がネックとなっていたゲームマーケティングも、自社一貫制作によって低価格で提供することが可能になり、中小企業にもそのチャンスが開かれました。具体的には、以下のようなプランがあります。
- - 格安プラン: 50万円から開始できる候補。このプランは、テストマーケティングにも最適。
- - フルカスタム制作プラン: 企業のニーズに応じて、オーダーメイドでの制作も対応可能。
- - 効果測定レポート: マーケティング活動の成果を可視化するため、詳細なレポートを提供します。
ユーザーからの反響も上々
新サービスの展開に先駆けて制作したゲームたちからは、すでに注目を集める成果が上がっています。一人称視点で楽しめる「リアル拠点奪取MAP」は公開から10日で約40万回のインプレッションを記録。その他にも「ロケットレーシング」では60万インプレッションを超える成果を残しました。これにより、企業からの期待が高まっています。
代表取締役の展望
東京ディフェンス株式会社の代表取締役、山田邦博氏は「私たちが40年間追ってきたのは、人が集まる空間の価値です。それは物理的な建物でも、デジタルの世界でも変わりません。私たちの技術が、企業とZ世代をつなぐ架け橋となられることを願っています」と語っています。今後は年間50作品以上のゲーム制作を目指し、ゲームを通じて得た収益を新しい価値創造へとつなげていく方向性を示しています。
まとめ
東京ディフェンスの「PIXEL PROMO」は単なるゲーム制作を超え、企業のブランディングやマーケティングにも寄与する新たなビジネスモデルを確立しています。今後、さらなる成果が期待される中で、業界に与える影響にも注目です。