明治安田生命とSDGインパクトジャパンが資本提携
概要
2023年、株式会社SDGインパクトジャパン(共同代表取締役:小木曽麻里、ブラッドリー・ブセット)は、明治安田生命保険相互会社(本社:東京、執行役社長:永島英器)との資本・業務提携契約を締結した。この提携は、持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みを強化し、特にサステイナビリティ領域において双方の協力を深めることを目的としている。
提携の目的
この提携により、明治安田生命はSDGsに対する取り組みをさらに進めていく考えであり、同社のサステイナビリティ経営や責任ある投資行動を強化するための支援を行う。特に、地球環境や社会に対する影響を考慮した投資戦略を共同で開発する方針だ。また、両社の専門的知識とリソースを活用することで、より革新的な金融商品やサービスの提供が期待される。
業務提携の主な内容
1. ESGファンドの共同組成
明治安田生命とその子会社である明治安田アセットマネジメントは、SDGインパクトジャパンとの共同で新しいESG(環境、社会、ガバナンス)ファンドの研究と開発に取り組む。第一弾として、2023年2月にアジア初のSFDR第9条に準拠したESGエンゲージメントファンドを誕生させる計画で、明治安田生命はこのファンドに50億円を投資予定である。
2. アドバイザリー業務
明治安田生命に対し、責任投資やスチュワードシップ活動の高度化支援を行う。この支援により、同社の投資ポートフォリオがより持続可能なものになることが期待される。
3. 人財交流
両社間での人材交流を推進し、ESGファンドの運営に関する知識やノウハウの共有を図る。これにより、持続可能な金融商品の開発に向けた知見を深めていく。
4. 地域社会への貢献
SDGsに関連する地域貢献の取り組みも共同で進める。中小企業が自社のSDGsへの取り組み状況を評価できるツールを開発し、地方自治体や地方銀行と連携してコミュニティへの貢献を目指す。
資本提携の詳細
SDGインパクトジャパンは、明治安田生命に対して第三者割当増資を実施し、明治安田生命はこの増資によって普通株式を取得。これにより、明治安田生命の持株比率は10%に達する。
会社概要
所在地: 東京都千代田区丸の内二丁目1番1号
設立: 1881年
事業内容: 生命保険業
代表者: 永島英器
所在地: 東京都港区虎ノ門一丁目17番1号
設立: 2021年1月21日
事業内容: SDGをテーマにした投資ファンドの組成・運用、インパクト評価ツール提供、サステイナブルファイナンスのアドバイザリー
代表者: 小木曽麻里・ブラッドリー・ブセット
ウェブサイト
まとめ
明治安田生命とSDGインパクトジャパンの提携は、サステイナブルな投資の発展を促進する重要な一歩である。この協力を通じて、持続可能な社会の実現に向けた新たな動きが期待される。今後の取り組みに注目が集まる。