ローデ・シュワルツによる新型EMIテスト・レシーバの発表
2025年に向けたEMV2025イベントで、ローデ・シュワルツが最新のEMIテスト・レシーバ「R&S EPL1001」と「R&S EPL1007」を発表しました。これらの新型レシーバは、エンジニアに柔軟性とコストパフォーマンスを兼ね備えた測定ソリューションを提供し、高い静的、動的性能を誇ります。
新型レシーバの特長
R&S EPL1001とR&S EPL1007は、それぞれ最大1 GHz、最大7.125 GHzの周波数に対応しています。この二つの機器は、EMI測定を行うためのコスト効果の高い基盤を提供し、機能が拡張可能であるため、エンジニアは必要に応じたオプションを後から統合して投資を最適化できます。これにより、開発段階での測定や最終テストに適した柔軟なソリューションが得られます。
取り扱いが簡単な基本モデルからスタートし、ニーズや予算に応じて機能をアップグレードしていくことが可能です。たとえば、EMI帯域幅(CISPR 16-1-1やMIL-STD-461)に対応する検出器や、自動適応減衰機能が装備されているため、高強度の信号にもすぐに対応します。また、ブロードバンド信号や短パルスの測定機能を強化するためのオプションも用意されており、プリセレクションオプションを指定することで、微弱信号の測定も行えます。
タイム・ドメイン・スキャン機能
特筆すべきは、タイム・ドメイン・スキャン(TDS)機能です。この機能により、CISPR規格のバンドAやバンドBを瞬時に捕捉できる上、20 MHzステップでの測定が可能となります。これにより、貴重な試験時間を節約し、断続的なエミッションの検出能力を大幅に高めます。分析機能も非常に充実しており、スペクトログラムやゼロスパン表示で詳細な解析が行える他、リアルタイムでのスペクトログラム解析やクリックレート解析機能も搭載されています。
様々な環境での運用
新型レシーバは、バッテリーやDC電源で操作できるため、電源コンセントに束縛されることなく、多様な環境での使用が可能です。また、単なるEMI測定器としてだけでなく、オプションのトラッキング・ジェネレータを装備することで、信号発生器としての機能も果たします。これにより、他の機器を購入する必要がなくなり、エンジニアの日常業務を効率化することでしょう。
幅広いニーズに対応
この新型テスト・レシーバは、EMCテストを担当するエンジニアやR&Dエンジニア双方のニーズに応える設計になっています。特に、EMCテスト・エンジニアに求められるのは、デバイスが規制基準をクリアするための正確かつ迅速な測定能力です。一方で、R&Dエンジニアはトラブルシューティングのための情報や、ユーザーフレンドリーなインターフェースを重視します。これらの要求に完璧にマッチする製品として、R&S EPL1001とR&S EPL1007を位置付けています。
今後の展開
ローデ・シュワルツはこれらの新型レシーバを2025年第2四半期から提供を開始する予定ですが、これに先立ち、「EMV2025」で披露します。ぜひ、小間番号615にお立ち寄りいただき、この新たな製品の魅力をご確認ください。
最新情報については、ローデ・シュワルツの公式ウェブサイトを通じて入手できます。さらに、詳細な技術情報を知りたい方は、044-562-1515または公式サイトのコンタクトフォームからお問い合わせください。
ローデ・シュワルツは、90年の歴史を有する電子計測機器のリーダー企業です。私たちは持続可能な社会への貢献を目指し、技術の限界を挑戦し続けています。私たちの誇る高性能な製品やソリューションは、デジタル時代における様々な状況でのセキュリティ強化に寄与します。今後とも新しい技術の developmentsにご期待ください。