外食を安心・安全に楽しむための新団体、外食アレルギー対応協会が始動
2025年2月5日、外食アレルギー対応協会(略称:PAAA)が設立されました。この団体は、食物アレルギーや食の嗜好が多様化する現代において、すべての人が外食や中食を安心して楽しめる環境を整えることを目的としています。設立の発起人には、株式会社CAN EATの代表取締役CEOである田ヶ原絵里氏をはじめ、多くの専門家や企業のリーダーたちが名を連ねています。
設立の背景と目的
近年、食物アレルギーやベジタリアン、ムスリムフレンドリー、さらには持病などによる食事制限は増加傾向にあり、特に外食業界は、時に人命に関わる重要な責任を担っています。生活者はこれらの対応を求めており、業界全体での知識共有が不可欠となっています。その結果、さまざまな事業者が連携してノウハウを共有する場として、外食アレルギー対応協会が発足しました。
当協会は、食事制限や食の嗜好に応じた安全なサービスを提供するための基盤創りを目指しています。また、各事業者が安心して対応できる知見を得ることができるように体系化した情報の共有を追求します。
主な取り組み
1. 研修会の開催
アレルギー対応に関するポリシーや理想的な表示の事例を共有し、食品表示法の最新情報を学ぶ合同研修会が予定されています。これに加え、アレルギー当事者とのディスカッションを通じて、接客技術の向上を図る部会活動も活発に行われる予定です。
2. アレルギー対応ポリシーの策定
外食業者が顧客に提示できる食物アレルギー対応ポリシーを年度ごとに開発し、安全な指針や生活者向けの注意点を示すリーフレットの作成も行います。
3. 認証制度の創設
食事制限に関するガイドラインに従って対応する事業者の認証制度や資格の検定試験を新設し、業界全体の水準向上を図ります。
設立発起人のコメント
設立記者会見にて、代表理事の田ヶ原絵里氏は、「多様化する食事制限に対応すべく、業界の力を結集することが重要です。皆で支え合うことで、お客様に喜ばれるおもてなしを実現していきたい」と語りました。
また、理事の今村慎太郎氏は、「外食での安全と安心は、提供する側の意識も重要です。より良い環境作りに貢献したい」と述べました。
設立の背景にあるアレルギー問題への対応を強化すべく、業界全体での知見を結集し、新しい外食環境の創出に向けて取り組んでいく外食アレルギー対応協会の活動は今後も注目されることとなるでしょう。
一般社団法人外食アレルギー対応協会の概要
この協会は、食物アレルギーや異なる食の嗜好に配慮した外食の環境整備を目指し、具体的な取り組みを進めます。運営にあたっては、実績のある企業の知見を活用し、顧客と事業者双方のニーズに応える体制を整えていく方針です。
公式サイトにアクセスし、さらなる詳細や最新情報を確認しましょう。