光合成建築の受賞
2024-12-13 10:35:52

摂南大学が光合成建築プロジェクトで大和リース賞を受賞!未来を変える可能性とは

摂南大学が光合成建築プロジェクトで大和リース賞を受賞



摂南大学住環境デザイン学科の川上比奈子教授、生命科学科の松尾康光教授、瀬溝人生助教からなるチームが、第2回関西テックプラングランプリにおいて、「光合成建築」に関するプレゼンテーションを行い、見事に大和リース賞を受賞しました。このプロジェクトは、植物の光合成を応用して建築物に新たなエネルギーを創出することを目的としており、その革新性は多くの注目を浴びています。

光合成建築とは



光合成建築の概念は、自然界の植物が光合成を行うプロセスを建築デザインに取り入れるというものです。具体的には、植物の葉緑体を使用して生成した光バイオ燃料電池を建物の構成材と組み合わせることで、水素エネルギーと酸素を生産しつつ、美しい緑色の空間を作り出すことが可能です。この独自のアプローチは、従来の建築の概念を根本から覆すものであり、持続可能な未来に寄与する可能性を秘めています。

受賞の経緯



今回の受賞は、川上教授たちが2024年に開催される予定の関西テックプランターに参加し、約28組の中から12組のファイナリストに選出された結果、達成されたものです。最終プレゼンテーションにおいて、チームは会場投票で見事1位を獲得し、この業績が大和リース賞に繋がりました。審査基準には新規性、実現可能性、さらにはプロジェクトの社会的影響などが含まれ、その評価は非常に高いものでした。

研究の背景と過程



このプロジェクトは、住環境デザイン学科と生命科学科の2つの研究室が共同で行っており、それぞれの専門知識を生かし合っています。川上教授のチームがデザイン面を担当し、松尾教授が科学面を担当することで、光合成建築は形作られていきました。特に、松尾教授が行った光合成から電気を生成する技術は、プロジェクトの根幹となっています。

実用化に向けた展望



この研究は、2022年夏には大林組との実証実験を実施し、その結果をもとに実用化に向けた具体的な展望を追求しています。LEDキャンドルや時計といった小規模なインテリアから、バス停シェルターや集合住宅建築など、幅広い応用が期待されており、新たな共同開発の取り組みも始まっています。

今後の期待



「光合成建築」プロジェクトは、現代の環境問題解決に向けた革新的なアプローチであり、摂南大学の若い才能が生み出したこのアイデアは、今後の建築において環境に対して配慮した新しいスタイルの確立につながると考えられます。川上教授や松尾教授は、自然との共生を目指し、そのために「建築を植える」という新たな概念に挑戦し続けています。これにより、持続可能性を追求する未来の建築が実現することが期待されています。


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学校法人常翔学園
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