名古屋文化の象徴、「金シャチフォント 殿」が進化
タイププロジェクト株式会社(以下、タイププロジェクト)は、2025年6月に発表した「金シャチフォント 殿」に新たに4つのウエイトを追加したことを発表しました。新ウエイトは本日より、同社のオンラインショップやサブスクリプションサービス「TPコネクト」での提供が開始されます。
「金シャチフォント」は、名古屋の文化やアイデンティティを反映したフォントで、都市フォントプロジェクトの一環として開発されています。このプロジェクトは、地域特有の文化資源をデザインに取り入れることで、その都市らしさをフォントで表現することを目的としています。都市フォント構想は、都市の魅力や特徴をフォントデザインに活かすことを基本理念しているのです。
スタイル的には、堂々とした殿様の雰囲気を感じさせる筆文字系の「金シャチフォント 殿」は、尾張徳川家のシンボルである名古屋市の市章「丸八」をモチーフにしています。新たにリリースされた4つのウエイトには、細部において筆文字特有の強さを表現する「EL(エクストラライト)」、「L(ライト)」、「R(レギュラー)」、「M(ミディアム)」が含まれており、これにより既存の太いフォントに加えて、よりデリケートな表現も可能となります。
代表取締役の鈴木功氏は、「金シャチフォント 殿のウエイトが8つになり、実用性が向上したことを嬉しく思います。ユニークな漢字や仮名のデザインが際立つ欧文フォントも非常に優秀で、さまざまな場面での活用を期待しています。特に金シャチフォントシリーズは、従来の江戸文字とは異なる新たな体験を提供できるフォントです」と、自信を持って語ります。
このフォントは、従来の江戸文字系フォントが主にディスプレイ用途に限られていたのに対し、新たなウエイトの追加により、見出しや本文に至るまで多様な使用シーンが広がることが期待されています。
製品情報と購入方法
「金シャチフォント」に関する詳細な情報や購入は、以下のリンクからアクセス可能です:
金シャチフォント。
販売価格(税込)
*TPコネクトは、多彩な書体ファミリーへのアクセスを提供する年間定額サービスです。
- - 1ウエイト(ダウンロード版):20,750円
- - 8ウエイトセット(ダウンロード版):149,000円
- - 14フォントセット(「金シャチフォント 姫・殿」):242,550円
Webフォントの提供
サブスクリプションサービス「REALTYPE.jp」からも利用可能です:
REALTYPE。
製品仕様
- - 文字セット:9,543字(Adobe-Japan1-3を基にカスタムグリフ追加)
- - ウエイト:EL、L、R、M
- - フォーマット:OpenType
- - 動作環境:macOS、Windows 10/11
タイププロジェクトについて
タイププロジェクトは、2001年の創業以来、「文字の可能性を広げたい」という理念のもと、多様なフォントを開発・提供しています。企業のブランディングを進めるコーポレートフォントや、都市のアイデンティティを表現する都市フォントなど、高品質なフォントを作り続けています。「文字を通じて人々の生活をより快適にする」という使命の下、21世紀の文字市場において重要な役割を果たしています。
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