デュシタニグアム、ホスピタリティの新たな拠点を開業へ

グアムのタモンベイに、『デュシタニグアム』という新たなビーチサイドリゾートの開業が予定されています。このリゾートは、アジアのホスピタリティのリーダーであるデュシットインターナショナルが運営するもので、2013年の下半期にソフトオープンを予定しています。

このプロジェクトは、アメリカ合衆国のグアムに本拠を置く不動産開発会社タノタパートナーズと共同で進められており、全417室を有する30階建てのホテルとなっています。グアム国際空港から車でわずか15～20分の距離に位置し、観光客にとって便利な立地が魅力です。

豪華な施設と多様なサービス

『デュシタニグアム』には、多彩な館内施設が設けられています。レストラン、スパ、フィットネスセンター、スイミングプール、ジャグジー、ラウンジ、チャペル、ライブラリー、そしてキッズクラブなどが完備され、家族連れやビジネス客にも最適な環境が整っています。特に会議・宴会スペースは9室あり、合計1200平方メートルの広さを誇るグランドボールルームは、グアム最大級の規模を持っており、様々なイベントに対応可能です。

タノタパートナーズの代表、マイケルイスラエル氏は、デュシットインターナショナルとの連携を喜び、「国際的に評価されているタイのホスピタリティを世界に発信できることに大きな期待を寄せています」とコメントしています。

一方、デュシットインターナショナルの最高経営責任者であるチャニンドナバニック氏は、海外マーケット拡大への期待を示し、「グアムでのホテル運営は、タイのラグジュアリーブランドの国際的な知名度を向上させる重要な機会だ」と述べています。

日本市場へのアプローチ

グアムを訪れる観光客の70％以上が日本から来ていることから、新たなホスピタリティの拠点として、鳥肌が立つようなサービスを提供することが目指されます。今年度末には、デュシット東京事務所を開設する予定で、日本マーケットの拡大と新規顧客の獲得を図ります。

教育面でも貢献

タノタパートナーズは、デュシットの強みであるホスピタリティ教育にも注目しています。デュシットはバンコクでホテルや料理の専門学校を設立し、東南アジアにおける教育のパイオニアとして知られています。タノタパートナーズのドナベーカー女史は、「デュシットの教育ノウハウはグアムのホスピタリティ産業全体の発展にも寄与する」と強い期待を寄せています。

さらに、今後の実施計画には、デュシタニカレッジの奨学金制度を通じてグアムでのインターンシップや交換研修も含まれており、次世代のホスピタリティ業界を担う人材の育成が進められる予定です。このように、デュシタニグアムの開業は、単なるリゾートホテルの誕生にとどまらず、地域経済と教育においても重要な役割を果たすことが期待されています。