MQue、支援先に選出
2024-04-09 12:08:26
MQue、大学共催の起業支援プログラム「1stRound」の第10回支援先に選出
MQue、国内最大の起業支援プログラムに採択
この度、株式会社MQueは、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社が運営する国内最大規模の起業支援プログラム「1stRound」の第10回支援先に採用されました。MQueは2023年に設立されたスタートアップ企業で、「先端技術で人とモノのまだ見ぬ価値を現実に」をミッションに掲げています。
MQueの事業概要
MQueは、航空宇宙由来の熱流体や気液二相流を中心に、高精度な数値流体シミュレーション(CFD)、物理シミュレーションの高速化、さらに3Dデザイン生成という独自の強みを持っています。製造業において、熱や流体を扱う性能は製品の品質および競争力を左右する重要な要素です。特に製品が発熱する場合、効率的な放熱設計が必要になります。したがって、複雑な熱流体現象を詳細に解析するCFDは、その設計開発に不可欠なツールとなっています。
しかし、CFDは高度な専門知識を要し、さらにはスーパーコンピュータといった高性能な計算機が要求されることも多いです。また、CFDを実際の設計開発に生かすには、CFD解析と実験結果との整合が不可欠ですが、そのためには多大な時間とコストがかかります。結果として、多くの企業ではCFDの利用が非常に限定的です。
革新的ソリューションでのアプローチ
そこで、MQueはCFDや物理シミュレーションの高速化、3Dデザイン生成を組み合わせた革新的なソリューションを提供します。これにより、設計開発プロセスにパラダイムシフトをもたらすことを目指しています。まず、高精度のCFD解析を代替するためのサロゲートモデルを構築し、シミュレーションのスピードを飛躍的に向上させます。その後、3Dデザイン生成技術を駆使して多数のデザイン提案を自動的に生成し、高速で効率的にシミュレーションを行います。このことにより、限られた設計期間内でも多くのデザインを試し、熱及び流体性能が優れた製品案を迅速に特定できます。
これにより、MQueの提供するソリューションは顧客の設計開発プロセスを飛躍的に改善し、スピードとクオリティの両方を向上させることが可能です。
「1stRound」プログラムの特徴
「1stRound」では、資金提供や事業の連携、専門家によるサポートなど、多面的な支援が行われており、多くの企業との協働を促進しています。MQueもこのプログラムを通じて、より多くの企業と共に新たな価値を創造することを目指しています。
プログラムの発起人である東京大学協創プラットフォーム開発の長坂英樹氏は、MQueの技術の民主化や流体解析を基盤とした製造業の抜本的変革を期待していると述べています。特に、CFDや物理シミュレーションの高速化、3Dデザイン生成などにおけるMQueの取り組みは、製造業全体に大きなインパクトを与える可能性を秘めています。
起業支援プログラム「1stRound」の成果
「1stRound」は2017年に始まり、大学関連の優れた技術やアイデアの事業化を支援する国内最大規模のプログラムです。過去の採択企業の資金調達成功率は約90%にのぼり、多くの場合、採択された企業は大手企業との協業にも発展しています。さらに、アカデミアからの起業を強化するエコシステムを目指し、関連大学の起業教育プログラムとの連携も進行中です。
B2B(企業間取引)を通じて成長を目指すMQueにとって、このプログラムはさらなる成長の機会をもたらす重要なプラットフォームとなることでしょう。MQueが成し遂げる新しい価値の創造に、今後も目が離せません。
会社情報
- 会社名
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株式会社MQue
- 住所
- 東京都中央区日本橋室町一丁目11番12号日本橋水野ビル7階
- 電話番号
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