博報堂DYメディアパートナーズがDoubleVerifyと提携し広告市場の安全性を強化

博報堂DYメディアパートナーズとDoubleVerifyの提携

株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、デジタルメディアの品質向上を目的に、アメリカ拠点のDoubleVerifyと新たな業務提携を結びました。この提携を通じて、
企業はデジタル広告効果の最大化を図りつつ、広告配信の安全性をさらに強化していく考えです。

課題とその背景

近年、デジタル広告は急速に成長しているものの、その拡大に伴い様々な課題も浮上しています。特に、アドフラウドやブランドセーフティ、ビューアビリティなど、広告主にとって重要な問題が指摘されています。例えば、有名人になりすました詐欺広告の事例は、メディアの信頼性を損なう深刻な問題として社会でも話題となっています。これを受けて、博報堂DYメディアパートナーズは、デジタル広告取引の質を向上させる必要性を再認識し、新たなソリューション開発に着手することを決めました。

AaaSモデルの展開

博報堂DYメディアパートナーズは、これまでにも広告メディアのデジタルトランスフォーメーション「AaaS」を提唱してきました。このモデルは広告収入よりも広告効果の最大化に重きを置き、広告主の成長をサポートするものです。
一方、DoubleVerifyは、AI技術を駆使し、広告の透明性や安全性向上に向けたソリューションを提供してきました。二社が提携することで、デジタル広告の品質基盤を強化し、安心して広告を配信できる環境の構築を目指します。

具体的な取り組み

今回の提携により、AaaSのAI/アルゴリズムを利用したサポートが行われます。これにより、ブランドセーフティを確保しつつ、広告配信のコストを抑えられるという利点があります。現在、POC（Proof of Concept）に取り組んでおり、実証実験を進めています。

博報堂DYメディアパートナーズは、今後もDoubleVerifyや他のプラットフォームと連携し、より安全な広告環境の実現に向けた努力を続けます。

期待される成果

この提携によって、博報堂DYメディアパートナーズはブランド毀損のリスクを軽減し、広告主の事業目標達成に貢献することが狙いです。両社のコメントでも、今後の協力に期待が寄せられる声が上がっています。

DoubleVerifyのCEOマーク・ザゴルスキー氏は、「急速な技術革新が進む現在、連携できたことを大変喜ばしく思っています。新たなトレンドに適応し、広告主のために最大限の成果を上げたい」とコメントしています。また、博報堂DYメディアパートナーズの矢嶋社長も、AaaSの仕組みにDoubleVerifyの技術を加えることで、より良い広告効果を目指す意欲を示しました。