学校全体のCO2排出量見える化プロジェクト
アスエネ株式会社は、2026年1月からドルトン東京学園中等部および高等部で「学校全体のCO2排出量見える化」探究プログラムを開始します。この取り組みは、2025年に行った生徒自らのCO2排出量算出という実績を基にした進化したプログラムです。最近の気候変動はますます深刻化しており、若い世代がその問題を「自分ごと」として認識することが重要となっています。
取り組みの背景
近年、猛暑や異常気象が頻発し、特に若い世代が気候問題についての関心を高めています。アスエネは、2025年にドルトン東京学園で行ったプログラムの結果、90%の生徒が地球温暖化についての関心が高まったと回答しました。それを受けて、2026年には最新の科学的データ、工場見学、地域の高校生との交流を通じて、さらなる理解を深めるプログラムを実施することにしました。
授業内容とスケジュール
このプログラムは全6回にわたり、各回90分の授業が計画されています。授業は金曜日の午後に行われる予定です。具体的なテーマは以下の通りです。
授業の概要
1.
DAY1 - 地球温暖化と最新科学
東京大学の今田由紀子准教授が温暖化と猛暑の科学的知見を講義します。
2.
DAY2 - CO2算出基礎と企業事例
温室効果ガスの基本を学び、企業の脱炭素戦略について理解を深めます。
3.
DAY3 - データ収集
学校のCO2排出源を特定し、データ収集を行います。
4.
DAY4 - 脱炭素の実践現場を見る
川上産業の工場見学を通じて実践的な理解を深めます。
5.
DAY5 - 結果考察とプレゼン準備
結果を分析し、未来への削減アイデアを発表する準備をします。
6.
DAY6 - 発表と対話
アスエネの代表との意見交換を行います。
さらに、エキシビションも行い、長野県白馬村の高校生たちと気候変動に対する具体的なアクションについて議論します。エキシビションは2026年の3月14日と15日にドルトンEXPO内にて実施予定です。
参加者の期待
このプログラムを通じて、生徒たちはCO2排出についての科学的な見識を深めると同時に、具体的な行動に結びつける力を身に付けることを目指します。また、各回の授業を通じて、教育の場が地域や産業と連携し、持続可能な社会の構築に寄与することが期待されています。
ドルトン東京学園の特色
ドルトン東京学園は「自主性と探究心」を育む教育機関であり、2025年には初めての卒業生を輩出するなど、注目を集めています。学校の教育理念に基づき、最新の知見を活用した学びを提供しています。
アスエネは、CO2排出量の見える化と削減に特化したクラウドサービス「ASUENE」を展開しており、企業の脱炭素化を支援しています。このプロジェクトを通じて、次世代のリーダーを育成し、将来的な持続可能な社会を実現するための第一歩を踏み出していくことが期待されます。