着物離れの現状
2022-12-15 13:00:02
着物離れが進む日本、若い世代に響く新しい和服の形とは?
着物離れが進んでいる日本社会
近年、日本の伝統的な衣装である着物が、若い世代にとって身近な存在でなくなりつつあります。特に20代から40代の調査結果によれば、普段の着物の着用機会が減少している傾向が見られました。では、若い世代は着物についてどのように考えているのでしょうか?これを探るために、CommonStyle株式会社が実施した調査結果をもとに考察していきます。
着物着用の実際
調査によると、特別なセレモニー以外では着物を着ないという回答が多数を占めています。具体的には、20代の51.9%が「特別なセレモニーの時以外着ない」と回答し、30代では49.2%、40代では45.2%と続きます。特に若年層においては、着物は「特別なもの」として位置づけられているようです。
一方で、普段着として着物を着ない理由として、「着付けの仕方がわからない」「着付けに時間がかかる」「身体を動かしにくい」といった説明が挙げられています。簡単に脱ぎ着できる衣服に比べ、着物はハードルが高いと感じられているようです。
着物を着るシチュエーション
それでも、着物を着ることに適したシチュエーションは多くあります。「冠婚葬祭」「季節のイベント」「子どもの入学・卒業式」といった行事は、若い世代にとって着物を着たいと思う機会です。調査では、半数近くの人が「冠婚葬祭では着物を着るかもしれない」との回答がありました。しかし、着物を着ないとの意見も少なくはなく、シチュエーションだけでは必ずしも着物の着用を促すことにはならないようです。
浴衣の人気とその理由
着物と同じく日本の伝統衣装である浴衣は、若い世代においてより多く着られているとされています。調査によると、20代・30代では浴衣を着る機会が着物と同じか、やや多いと感じる人が多く、これは浴衣が「手軽に着られる」ことで受け入れられているためだと考えられます。温かい季節のイベントや旅館での利用など、気軽に楽しむ場面が多いことから、浴衣は若い世代の間で人気が高まっているようです。
伝統の中の変革
着物の魅力を次世代に引き継ぐためには、何らかの変革が必要だとの意見も多く聞かれます。調査では、約58.5%の人が「伝統を守りつつ新たな発想を取り入れるべきだ」という意見をもっており、時代に応じた変化が求められると考えられています。この動きの中で、新たなスタイルの着物が候補として浮上してきています。
新しい着物の提案:『ハイブリッドゆかた SOURA』
その一つが、CommonStyle株式会社が手掛ける「ハイブリッドゆかた SOURA」です。着付けも不要でファスナーで簡単に脱ぎ着できるこの商品は、伝統的な要素を持ちつつも、現代の生活スタイルに合わせた着物の新たな形を提供しています。このような商品が若い世代にアピールできることで、着物に対する認識や利用が変わってくるかもしれません。
おわりに
着物離れが進む中でも、多くの人が何らかの形で着物を着たいという気持ちを持っていることが確認できました。特に、Simpleで手軽に楽しめるスタイルが受け入れられる可能性が高いことがわかります。若い世代に対し、魅力的で手の届く形の着物が広がることによって、素晴らしい日本の文化を伝えていくことができるでしょう。今後の展開に期待が寄せられます。
会社情報
- 会社名
-
CommonStyle株式会社
- 住所
- 大阪府大阪市淀川区西中島6丁目2-3-607
- 電話番号
-
06-6195-4805