アクプランタ、ウィルバー・エリス社と提携
アクプランタ株式会社(CEO代表取締役社長:金鍾明)が、アメリカの代表的な農業資材卸大手ウィルバー・エリス社と新たに代理販売契約を結びました。この契約により、アクプランタが開発した革新的な農業資材「スキーポン」の展開が進むこととなります。契約は1月30日に締結され、これによりカリフォルニア州でのトマト栽培市場にスキーポンが広まる見込みです。
スキーポンについて
スキーポンは、植物の高温および乾燥耐性を高めるために開発された資材で、酢酸の特性を活用しています。高温や乾燥の影響を受けにくくさせることで、作物の収量や品質を改善し、さらに水の使用量を減らす効果も期待されています。アクプランタは、現地農家と連携し、スキーポンを使った実証実験を展開し、さらなる効果を証明していくことを目指しています。
代理販売契約の意義
ウィルバー・エリス社との提携は、アクプランタにとって重要なステップです。この契約を基に、同社はスキーポンの適用範囲を広げるとともに、地域の農法や気候に合った新しい活用方法を開発する計画を明らかにしています。このような取り組みは、農業の持続可能性を高めるために必要不可欠なものであり、企業の成長と環境保護の両立を目指すものです。
高温・乾燥対策の必要性
現在、気候変動による影響が農業に与える影響は無視できません。異常気象や乾燥が続く昨今、作物への影響は深刻であります。そのため、乾燥や高温に強い資材のニーズはますます高まっています。アクプランタは、気候変動に適応するための農業技術を提供することで、農業の未来を支える役割を果たしています。
アクプランタのビジョン
アクプランタは、2018年に設立され、以来持続可能な農業を推進してきました。創業者である金鍾明氏が、研究者としての経験を基に開発したスキーポンは、国内外でさまざまな実証実験が行われています。国内では静岡県のJAふじ伊豆や群馬、愛知、和歌山の農業試験場と連携し、スキーポンの様々な利用方法を模索しています。
ウィルバー・エリス社について
ウィルバー・エリス社は、1921年に設立された農業製品および動物栄養素のマーケティング、流通、製造のリーディングカンパニーです。直近の売上高は35億ドルを超え、米国全土で140以上の小売拠点を運営しています。同社は強固な関係性を築きつつ新たなビジネスチャンスを模索し続けています。
今後の展望
アクプランタは、ウィルバー・エリス社との連携を通じて、スキーポンをさらなる多くの農家に届け、その実力を実証していくことで、業界全体にインパクトを与えることを目指しています。高温・乾燥対策に課題を抱える農家にとって、スキーポンの存在は貴重なものとなります。今後もアクプランタの動向から目が離せません。