ダルトンECサイトにUGC検索機能を導入し購買体験を向上

概要

企業やブランドがオンラインでの存在感を示すために、顧客体験（CX）の向上が求められています。そんな中、株式会社visumoと株式会社ジーニーが手を組み、人気雑貨ブランド「ダルトン」のECサイトに新たな検索機能を実装しました。これは、Instagramでのユーザー生成コンテンツ（UGC）を活用した画期的な試みです。

連携の背景

ECサイトにおける購買判断は、単なる商品説明だけでなく、実際の使用シーンを確認することが重要です。近年、SNSの普及に伴い、一般ユーザーやインフルエンサーが生成したクリエイティブの質が向上。UGCの影響力が高まり、これがコンバージョン率（CVR）向上に寄与することが多くの研究で示されています。しかし、従来の検索結果に表示されるのは、登録された商品画像とテキストのみで、SNSからの写真や動画が十分に活用されていないのが現実でした。

この課題を解決するため、visumoはジーニーと提携し、Instagramから収集したUGCをダルトンのECサイトに反映させることに成功しました。

新しい検索機能の導入

今回の連携により、ダルトン公式オンラインショップでは、検索結果画面にUGCが表示されるようになりました。つまり、消費者は購入を検討している商品を検索する際に、実際のユーザーによるリアルな使用シーンが確認できます。このため、ユーザーは商品をより直感的に理解でき、自身の生活シーンを想像しやすくなります。実際の写真や動画を通じて商品の使用感を感じられることで、購買への不安も軽減されることでしょう。

購買体験の向上

このUGC機能により、ダルトン公式ショップの顧客体験は大きく向上しました。検索結果に表示されたUGCをきっかけに、ユーザーは新しい商品を発見したり、思いもよらぬ商品の魅力に気づくことができるため、サイト内の回遊率が増加。これにより、より長時間のサイト滞在が期待されます。

また、UGCによってリアルな口コミが得られるため、ユーザーの最後の意思決定もサポートされ、購買転換率が向上します。特に、ダルトンではUGCを活用したことで、実際にその機能を利用した顧客から高いコンバージョン率を報告しています。

ダルトンの声

ダルトンECグループのグループマネージャー齊藤理紗さんは、「販売する商品が幅広いため、使用感や大きさをつかむのが難しかった。UGCによってお客様が実際の使用シーンをイメージしやすくなったことで、より良い購買体験を提供できるようになった」と語ります。また、これまでの検索結果では単体の商品画像しか表示されていなかったため、潜在的な顧客の心をつかむことが難しかったとも。「UGCの導入により、今後も発見体験を重視したサイト作りを進めていきたい」と意欲を見せました。

visumoとジーニーについて

株式会社visumoは、ビジュアルマーケティングを提供し、顧客体験の向上とROIの最大化を目指しています。一方、株式会社ジーニーは、高度なサイト内検索ツール「GENIEE SEARCH」を提供し、ECサイトの売上向上に貢献するテクノロジー企業です。この二社の協業により、EC業界に新たな風を吹き込むことが期待されます。