保険の請求漏れをなくすために設立された株式会社IBの想い

株式会社IBの設立に至った背景

株式会社IBは、保険請求の漏れを防ぐために2018年に設立されました。この企業の根底には、設立者である井藤健太さんの震災後の経験が深く根付いています。2011年に発生した東北震災直後、当時大学生だった井藤さんは、ボランティアとして宮城県や岩手県を訪れました。そこで目の当たりにした光景は、津波によって流された街の姿でした。この経験が彼の心に強く響き、「有事において保険金の請求が難しい」という問題意識を植え付けました。さらに、「潜在的な保険請求漏れの存在」についても考察を深めるきっかけとなりました。

井藤さんは、大学卒業論文で「保険証券情報の一元管理・共有ツール」である「保険簿」という構想を提出しています。その中で、保険に対する消費者の心理や、業界内での関係者の思惑が複雑であることを理解しました。しかし、当初の段階では、マネタイズや普及の具体的な方法を見出せずにいました。

その後、井藤さんは保険業界での経験を積み、情報収集に努めました。特に、2016年に施行された改正保険業法や調剤報酬改定などの変化が、事業の進展に寄与しました。これにより、保険のマネタイズと普及方法に対するヒントを得ることができました。

さらに事業を全体的に最適化するために、約1年間にわたってシステムエンジニアとしての経験も積みました。その後、彼は2018年9月末にその職を離れ、10月にはついに株式会社IBを設立するに至りました。

企業のビジョン

株式会社IBの主な目標は、保険を利用する際に発生する請求漏れを減少させ、いざという時にしっかりと保険を活用できる体制を築くことです。保険は多くの人々にとって大きな財産であり、その有効性を最大限に引き出すためには、保険代理店や保険会社との協力が欠かせません。

井藤社長は、「我々は消費者が保険をスムーズに利用できるよう、あらゆる施策を実行していく所存です」と語っています。保険の請求は複雑で手間がかかることがありますが、株式会社IBはそのプロセスを簡素化し、誰もが安心して保険を活用できるようにすることを目指しています。

会社情報

株式会社IBは、東京都渋谷区神南1−20−2 第一清水ビル2階に本社を置いています。設立は2018年10月29日で、代表は井藤健太氏です。本社が展開するウェブサイト（https://hokenbo.com/）では、様々な保険関連の情報やサービスが提供されています。

地震や災害などの有事に、スムーズに保険金を請求できる体制を整えることは、非常に重要な課題です。株式会社IBは、その課題解決に向けて一歩踏み出しました。保険に関する新たなサービスやソリューションを通じて、より多くの人に安心を届けることを目指しています。