JPYC Explorerとは
アステリア株式会社と合同会社暗号屋が共同開発した「JPYC Explorer」は、2026年4月1日から日本円建てステーブルコインであるJPYCの会計監査支援を行うツールとして発表されました。この革新的なツールは、企業や地方公共団体がJPYCを利用する上で必要不可欠な監査環境を整えるために設計されています。
JPYCに関する背景
JPYC(日本円建ステーブルコイン)は、2025年10月27日から発行が始まり、国内外での送金や決済を迅速かつ低コストで実現する新しい金融手段として注目されています。しかし、JPYCを利用する企業や自治体にとっては、先進的な技術やコスト面だけでなく、会計監査の重要性が大きな課題となっています。ここで必要とされるのがJPYC Explorerです。
JPYC Explorerの機能
JPYC Explorerは、監査法人や大手企業が自社構築型のフルノードを保有し、ブロックチェーン上の取引の実在性を検証する体制を構築するためのツールです。このツールを導入することで、企業は外部のサービスに依存せず、取引検証の全プロセスを自らの手でコントロールできるようになります。また、直感的なインターフェースによって複雑なブロックチェーンデータを視覚的に理解しやすくし、監査効率を向上させることができます。
監査業務の信頼性向上
JPYC Explorerは、日本公認会計士協会が提示する研究資料に基づき、ブロックチェーンノードから直接データを取得する手法を実現しています。このアプローチにより、監査法人は非常に高い信頼性を持つデータを基に内部統制の観点からも最適な検証体制を整えることが可能になります。
対応するステーブルコインとブロックチェーン
JPYC Explorerは、JPYCに加えてUSDCにも対応しており、Avalanche、Ethereum、Polygonといった主要なブロックチェーンで利用可能です。クラウド環境またはオンプレミス(物理サーバー)での運用が選べ、企業のニーズに応じた柔軟な導入ができる点も魅力です。
価格体系
基本料金は月額50万円からで、教育やサポートが含まれています。また、監査対象企業に対しては月額5万円からのオプション料金が設定されており、自社の取引量に応じて柔軟に管理できるようになっています。
期待される今後の展開
両社は今後、JPYCを活用する企業に対して監査環境の構築を促進し、導入を加速させていくことを目指します。特に暗号屋の紫竹佑騎氏が本製品の提供開始と同時にアステリアのステーブルコイン事業のアドバイザーに就任することにより、より一層の連携が期待されます。
岡部典孝氏のコメント
JPYC株式会社の代表取締役である岡部典孝氏は、「企業や自治体がJPYCを安心して利用できる環境を整えることがステーブルコインの普及には不可欠であり、JPYC Explorerはその実現に向けた大きな一歩」と述べています。これによりJPYCの社会実装が進展することが期待されています。
まとめ
JPYC Explorerの登場は、ブロックチェーン監査の新たな地平を開くものです。これにより、日本円建てステーブルコインがより安心して利用され、ビジネスの現場でもその利活用が進むことでしょう。アステリアと暗号屋のタッグにより、監査業務がどのように革新されるのか、今後の動向に注目が集まります。