ダイニー、74.6億円のシリーズB資金調達を完了
株式会社ダイニー(東京都港区、本社:代表取締役:山田真央)は、Bessemer Venture Partners、Hillhouse Investment Managementなどの投資家から成るグループをリードインベスターとして、総額74.6億円のシリーズB資金調達を実施した。この資金は、主にあらゆる領域への新規事業展開に活用され、飲食業界のインフラ構築に寄与することを目指している。
調達の目的と今後の展望
ダイニーは、この度の資金調達によって、主にFinanceやHRなどの新たな事業領域に進出し、飲食業界全体のインフラ整備を加速させるための製品開発や新規事業立ち上げに向けての準備を行う。また、事業拡大に必要な採用活動にも力を入れる計画だ。ダイニーは「All in One Restaurant Cloud.」と呼ばれる新たな事業コンセプトを掲げ、飲食業界に革新をもたらすことを目指している。
飲食業界への貢献
ダイニーは、2018年以降、飲食店の売上向上に寄与する「ダイニーPOSレジ」や「ダイニーモバイルオーダー」などのサービスを提供している。最近では、手数料が業界で最も安価な「ダイニーキャッシュレス」という決済サービスを新たに立ち上げ、さらなる業界革新を図っている。今年2024年中にはHR事業をスタートし、技術とファイナンスの力を駆使して、今後の外食産業の在り方を大きく変えようとしている。
データ活用の重要性
これまでダイニーが重視してきたCRM(顧客関係管理)は、店舗に集積された顧客データを決済に活用することで、新たな価値を創出することを目指している。このアプローチにより、飲食店ではこれまで見えていなかった売上向上の可能性や信用を数値化し、より効果的な経営判断が可能になると期待されている。
投資家からの期待と信頼
今回の資金調達には、複数の著名な投資家が参加しており、彼らはダイニーの成長潜在能力に大きな期待を寄せている。Bessemer Venture PartnersのBryan Wuは、ダイニーのビジョンと実行力が非常に高いとし、アメリカのToastの成功例に基づいて、新たな革新をもたらす可能性を感じているとコメントした。
HillhouseのShin Kimも、ダイニーの飲食店専用POSが日本の外食産業に欠かせない存在になると確信しており、Flight Deck CapitalのJay Kahnは、ダイニーの特化したサービスが日本の市場に革新をもたらすと期待している。
採用情報
ダイニーでは、2024年の新卒採用に向けた特設サイトを設け、多様な人材を募集している。具体的な採用情報は公式サイトやオンライン説明会を通じて発信されている。
オンライン説明会は2024年10月に3回開催され、代表取締役の山田真央などが登壇予定で、参加希望者は公式ページから申し込みが可能だ。
今後の展開
ダイニーは、今後も飲食業界の特有な課題に真摯に向き合い、新しいソリューションを提供し続ける考えだ。世界のスタートアップ事情も踏まえながら、日本市場での成長を一層加速させることが期待されており、今後の展開に注目が集まる。ダイニーが描く未来の飲食業界での役割とは、どのようなものになるのか。その動向に関心が寄せられている。
株式会社ダイニーの公式サイト