廃材を再利用したバッグ「MODECO」の魅力
神戸市に位置する神戸ファッション美術館で、1月23日から4月10日まで「BOROの美学―野良着と現代ファッション」という展覧会が開催される。この特別展示には、注目のバッグブランド「MODECO」が出展される。MODECOは、廃棄物のリサイクルに特化したブランドであり、消防服やシートベルト、フローリング床材といった産業廃棄物を使用し、ユニークで実用的なバッグを製造・販売している。
「もったいない」をファッションで表現
MODECOの製品は、ただのバッグではない。それぞれのバッグには廃材の特性を生かしたデザインが施されており、"もったいない"という理念が込められている。この精神は、エコロジーとファッションの融合を実現しており、今の時代に求められるサステナビリティの象徴とも言えるだろう。展覧会では、大名行列にならぶ江戸時代の農民の野良着と、現代の先端ファッションの作品が共演し、古き良き日本の文化と現代のファッションが対話する空間が広がっている。
ギャラリートークで深まる理解
展覧会の初日には、MODECOの代表である水野浩行氏のギャラリートークが予定されている。水野氏は、廃材バッグがどのように生まれ、どのようにデザインされているのかを語る予定で、来場者にとって貴重な体験となることが期待されている。さらに、2月14日、3月6日、4月2日にも、神戸ファッション美術館の学芸員による解説が行われる。
展覧会の概要
- - 会場: 神戸ファッション美術館 〒658-0032 神戸市東灘区向洋町中2-9-1
- - 開催期間: 2016年1月23日(土)~4月10日(日) 10:00 – 18:00 (入館は17:30まで)
- - 休館日: 水曜日、1月14日(木)~22日(金)、4月4日(月)。ただし4月6日(水)は開館
- - 入館料: 一般 500円、小中高・65歳以上 250円 (特別展示・ベーシック展示あわせて)
環境問題が深刻化する中で、廃材を再利用したファッションは共感を呼ぶ存在でもある。MODECOの取り組みは、私たちに選択肢を与え、未来のファッションの在り方について考えさせてくれる。
これまでのメディア露出
MODECOは、さまざまなメディアにも取り上げられており、朝日新聞の「ひと」欄や、NHK総合の「あさイチ」、TBS系の「はなまるマーケット」など、広くその活動が知られるようになっている。これにより、多くの人々に廃材の再利用の重要性と、ライブリーな活動を伝えている。
この展覧会でのMODECOのプロジェクトは、単なる展示ではなく、持続可能なファッションがいかに多くの人々に影響を与えるかを示す力強いメッセージでもある。ぜひ、神戸ファッション美術館でその魅力を体感してほしい。