パイロットの安全性向上へ、ヒューマンエラー対策の検討会が始動

令和7年6月6日に施行された航空法の改正により、自家用操縦士を含むすべてのパイロットに対して、定期的な技能発揮訓練が義務化されました。これに伴い、国土交通省では効果的な訓練内容や実施方法についての議論を行う「自家用操縦士等ヒューマンファクターズ訓練検討会」を設置することとなりました。

検討会の詳細

この検討会は、令和7年7月3日（木）14時から16時まで、中央合同庁舎3号館7階航空局A会議室にて開催されます。

議事内容は以下の通りです：
1. 検討会の開催趣旨について
2. 現行制度と改正航空法の概要
3. パイロットによるヒューマンエラーの発生状況
4. ヒューマンエラーに関連する課題と今後の方向性
5. 参加者による質疑応答

ヒューマンエラーの重要性

パイロットにおけるヒューマンエラーは、事故の多くの要因となる可能性があります。特に航空機操縦は、高度な集中力と技術を要するため、人為的なミスが重大な結果をもたらすことがあります。そのため、ヒューマンエラー対策は航空安全管理の最重要事項の一つです。新たに設置される検討会では、これらの課題に応えるために必要な訓練内容を議論し、改善策を模索していきます。

非公開の検討会、しかし情報提供も

なお、今回の検討会は非公開となりますが、カメラ撮影は冒頭の挨拶まで許可されます。また、検討会の内容や成果をまとめた資料は、後日国土交通省のウェブサイトに掲載される予定です。報道関係者で取材を希望する方は、7月2日（水）12時までに申請が必要とのことです。これは、より多くの人々に訓練の内容を知ってもらい、航空安全への意識を高めてもらうための取り組みと言えるでしょう。