愛知県扶桑町とバイウィルのカーボンニュートラル連携協定
2025年8月27日、愛知県丹羽郡扶桑町は株式会社バイウィル、株式会社あいち銀行と「カーボンニュートラルの実現に向けた連携協定」を締結しました。この協定の締結式は扶桑町役場にて行われ、地域の環境価値創出と新たなビジネスモデルの構築が目的です。
協定の主な内容
この連携協定に基づき、3者は以下の項目に協力します。
1. 環境価値に関する情報やサービス、ノウハウの提供
2. 環境価値を活用したビジネスモデルの開発
3. その他、協定の目的に関連する事項の協力
特に、J-クレジットを通じての環境価値の創出に焦点を当て、地域のカーボンニュートラルを実現するための取り組みが進められます。
J-クレジットとは
J-クレジットとは、企業や事業者が脱炭素活動によって実現した温室効果ガスの排出削減量を国が認証したクレジットです。このクレジットは他の企業に販売可能で、購入者はカーボン・オフセットに活用できます。地域の脱炭素推進に力を入れる扶桑町にとって、J-クレジットの活用は大きな意義を持っています。
扶桑町の脱炭素対策
扶桑町は「扶桑町地球温暖化対策実行計画」を策定し、2030年度までの温暖化対策に取り組む方針です。この計画において、公共施設のLED化や太陽光発電の導入、電動車の利用促進など具体的な施策が提案されています。
連携の背景
バイウィルは、あいち銀行と2023年8月に顧客紹介契約を締結し、地域の脱炭素推進に向けた連携を深めてきました。新たな取り組みとして、扶桑町でのJ-クレジットの創出が期待されます。今回の協定は、その一環として位置付けられています。
将来の展望
扶桑町、あいち銀行、バイウィルの3者は、J-クレジットの創出・流通を推進し、環境に優しい地域社会の形成を目指します。初めは太陽光発電設備とLED照明を導入することから始め、将来的には他の手法も検討される予定です。
バイウィルは、扶桑町でのJ-クレジット創出プロジェクトのモニタリングや販売を支援し、地元経済の「地産地消」を促進します。
各社の概要
扶桑町
- - 代表者: 町長 鯖󠄀瀬 武
- - 所在地: 愛知県丹羽郡扶桑町
- - 公式HP: 扶桑町公式サイト
あいち銀行
- - 名称: 株式会社あいち銀行
- - 代表者: 代表取締役頭取 鈴木 武裕
- - 本店: 愛知県名古屋市
- - 事業内容: 銀行業
- - 公式HP: あいち銀行公式サイト
バイウィル
- - 名称: 株式会社バイウィル
- - 代表者: 代表取締役社長 下村 雄一郎
- - 所在地: 東京都中央区
- - 事業内容: 環境価値創出支援、クレジットの売買、脱炭素コンサルティング
- - 公式HP: バイウィル公式サイト
まとめ
この協定の締結により、扶桑町のカーボンニュートラルへの取り組みが大きく前進することが期待されます。地域が一体となって、環境保護と経済活動の両立を図る新たなビジネスモデルの創出が待たれます。