カスハラ対策義務化に向けた企業の備え
2026年10月から施行されるカスタマーハラスメント(カスハラ)対策の義務化に向け、企業はすでに準備を進めています。一般社団法人クレア人財育英協会は、サービス業界におけるカスハラ対策の重要性を認識し、「相談窓口の設置だけでは不十分」と訴えています。特に、飲食店や小売業、ホテル業界など、お客様と対面で接する現場の従業員が、危険な状況に直面することが多く、その場で対応が求められることが多いからです。
現場での適切な対応が鍵
現場の従業員は、カスハラの被害者になることがしばしばで、特に「責任者を出せ!」や「土下座しろ!」といった要求に対して即座に対応する必要があるため、相談窓口に電話をする余裕はありません。このため、一次対応の従業員と、二次対応の責任者との役割分担を明確にすることが必要です。一次対応の従業員は、まず事実確認を行い、場合によっては暴言や不当要求の際には即座に責任者に引き継ぐ必要があります。二次対応の責任者は、過大な要求を拒否し、必要な場合は警察に通報する役割があります。
無料提供されるマニュアルと動画
クレア人財育英協会では、効果的なカスハラ対策のための「対応マニュアル」と「チェックリスト」を無料で提供しています。このマニュアルには、カスハラに対する具体的な対応方法が記載されており、従業員が一人で対応することのないよう配慮されています。また、伴って公開されたYouTubeの要約動画では、カスハラ対策の全体像やポイントを短時間で把握することが可能です。
質問会の概要
さらに、報道関係者や企業向けには、カスハラ対策に関する個別の質問会も実施されます。具体的な事例や、動画で紹介しきれなかった内容について、専属の社労士が直接対応し、参加者の疑問に答えます。質問会は無料で、事前に申し込みが必要です。
講師紹介と協会の取り組み
セミナーの講師を務めるのは、特定社会保険労務士の小野純氏です。彼は、400回以上のハラスメントや労務研修を行い、法的な知識を現場で活用する方法を重視した講義が好評です。クレア人財育英協会は、2023年に設立され、雇用・労務・ハラスメント防止に特化した資格者育成を行っています。すでに全国で750名以上が「雇用クリーンプランナー」を取得し、様々な分野で活躍しています。
カスハラ対策は、業界全体の安全性を確保するための重要なステップです。従業員が安心して働ける環境を整えるためにも、各企業はぜひこの機会に対応法を見直し、必要な対策を講じていただきたいと思います。