330年の歴史を持つ堀河屋野村の挑戦
和歌山県御坊市にある醤油蔵「堀河屋野村」は、330年以上の歴史を誇る老舗です。代表の野村圭佑さんが率いるこの醤油蔵は、ただの醤油製造にとどまらず、文化財としての大切な建物を次の世代に引き継ぐために、クラウドファンディングに挑戦しました。そして、公開からわずか32日で目標金額である4,200万円を達成しました。
クラウドファンディングの成功とその先
支援者は1,168名を超え計画が着実に進行中で、国登録有形文化財である「店舗兼主屋」の修理・耐震補強工事を行う見通しが立ちました。しかし、工事の進行に伴い、新たな保全課題として「水の問題」が浮き彫りになりました。
新たな保全課題「水の問題」
工事を進める中、建築専門家との協議を経て、建物を健全な状態で維持するためには、新たな対策が必要であることが判明しました。この課題は、主に二点に分けられます。一つは、建物南側の地盤や排水構造が影響し、豪雨時に床下に水が流入しやすいというリスクです。これにより、湿気や白アリの被害を受ける可能性があります。
もう一つは、工事対象外の屋根部分についても経年劣化による雨漏りや腐食の懸念があり、長期維持のためには、屋根全体に対する保全策も必要です。
未来への保全プロジェクトとして
4,200万円の達成により、堀河屋野村は修理工事に着手できる段階まで来ましたが、修繕だけでは十分ではありません。文化財建築を未来に受け継ぐためには、建物を空間的に「直す」だけでなく、持続的に「守る」ための取り組みも求められます。
そのため、8月7日までの残りの募集は、特に「店舗兼主屋 未来への保全プロジェクト」として位置付けられており、引き続き支援を募っています。このプロジェクトでは、修理工事に加えて新たに発覚した水の問題に対処するための資金を集めます。
代表者からのメッセージ
「私たちのプロジェクトは、330年の歴史を持つこの醤油蔵を未来へつなげていくためのものです。支援してくださる皆様に心から感謝しながら、私たちに託された責任を果たし、この建物を守り続けていきます。」と、野村さんは述べています。
プロジェクト概要
- - プロジェクト名: 堀河屋野村|崩れたら二度と戻せない。330年続く醤油蔵にご支援を!
- - 実施者: 三ツ星醤油醸造元 堀河屋野村
- - 募集期間: 2026年6月9日(火)8:00~2026年8月7日(金)23:00
- - 資金使途:
- 国登録有形文化財「店舗兼主屋」の修理・耐震補強工事
- 建物の長期保全に向けた排水・雨水対策等の調査・保全対応
このプロジェクトを通じて、地域に根ざした文化と歴史を次の世代に繋ごうとする堀河屋野村の挑戦に、ぜひ応援の声を届けましょう。