2025年4月版 ECサイト表示速度ランキング
デジタルビジネスの支援を行う株式会社ギャプライズが、最新のECサイト表示速度ランキングを発表しました。この調査は2025年4月時点のデータに基づき、300を超えるサイトを対象に行われましたが、特に注目されるのはトップ10に名を連ねるサイトの驚異的なパフォーマンスです。
調査の概要
本調査は、通販新聞社が発表した第83回通販・通教売上高ランキング上位300社から、月間トラフィック10万以上のサイトを選定。使用したのはGoogleのChromeユーザーエクスペリエンスレポートに基づく公式データセットで、各サイトのLCP(Largest Contentful Paint)を評価しました。LCPは、ページが表示されるまでの時間を測定する重要な指標であり、ユーザー体験に直結しています。
トップサイトの成果
調査の結果、トップ10の全サイトがLCPを1.1秒以下で実現しています。この中には「あみあみオンラインショップ」や「SHOPLIST.com」、「資生堂パーラー」といった、業界を代表するサイトが含まれています。これらのサイトは、いずれも最適化に成功し、迅速な表示速度を誇っています。
全体的には、調査対象の274サイトのうち約73%がLCPを2.5秒以内で達成しており、多くのサイトが表示速度向上のための取り組みを行っていることが明らかになりました。特にアマゾンのLCPは、2月から4月にかけて改善を続け、1.67秒に達しました。これは、業界最大手であっても常に進化を目指していることを示しています。
改善事例の紹介
特に注目すべきは、ムラウチドットコムの躍進です。前回19位から3位に上昇し、LCPを1.241秒から0.979秒に短縮しました。この成果は、日々の技術革新や効果的な施策の積み重ねが実を結んでいる証拠です。さらに、イトーヨーカドーネット通販も56位から10位にランクアップし、INP(Interaction to Next Paint)で首位を獲得しました。
これらの企業は、JavaScriptの最適化やレンダリングパフォーマンスの向上など、複数の施策を講じることで大幅な改善を達成しています。このように、LCPだけでなくINPの重要性が増していることが、今後のサイトパフォーマンスにおける新たなトレンドとして浮かび上がってきました。
結論
2025年のECサイト表示速度ランキングは、業界全体における表示速度向上の重要性を再認識させる結果となりました。特にトレンドとして指摘されたのは、技術の進化や新たな最適化手法が、サイトパフォーマンスの改善に寄与しているということです。これにより、今後も各企業が表示速度の向上を目指して様々な取り組みを行っていくことが期待されます。
詳細なデータや他274サイトに関する情報については、当社メディア「MarTechLab」で公開しています。スピード改善に関するご相談もお待ちしております。
株式会社ギャプライズについて
2005年に設立されたギャプライズは、SaaS市場での成長と革新に貢献してきました。今後も、クライアントのニーズに応じた最適な提案を続けていきます。