2026年6月9日、愛知県・愛知県経営者協会と公益財団法人山田進太郎D&I財団は、STEM(科学・技術・工学・数学)分野における女性の活躍を促進するための連携協定を締結しました。この協定により、3者は中高生女子を対象としたSTEM関連のツアー型体験プログラム「Girls Meet STEM」を通じて、女子生徒の進路選択を広げる取り組みを行います。愛知県は製造業が盛んであり、その中でSTEM人材の多様性の確保が地域産業を活性化するための重要な課題となっています。
協定を締結するにあたっての背景には、日本のSTEM分野における女性の割合がOECD諸国中最下位である現状があります。統計によると、理工系の学部における女性比率はわずか18.08%に留まっており、多くの女子学生が科学や技術の分野に興味を持つ機会が不足していることが指摘されています。そこで、愛知県では「Girls Meet STEM」というプログラムを導入し、女子生徒たちがロールモデルと出会いやすくなる環境づくりを進めています。
具体的な連携内容として、愛知県は県内の中高学校への協定の周知の役割を担い、愛知県経営者協会は参加企業への参画を促します。また、当財団はプログラムの管理や運営、効果の測定を行い、実施後の広報活動も併せて担当します。2023年度には21社の企業がプログラムに参加し、今後もさらなる拡大が見込まれています。
「Girls Meet STEM」は、中高生女子にSTEMの分野を実際に体験してもらうことを目的としたツアー型プログラムです。参加者は高等専門学校や大学、企業の研究室を訪れ、具体的な職業体験を通じて進学やキャリアの選択肢を広げる機会を得られます。大学生や社会人女性との交流もあり、キャリアに対する理解が深まります。なお、このプログラムの詳細情報は公式サイトで確認できます。
また、協定締結に関するコメントとして、愛知県の知事、大村秀章は「愛知県の未来を担う女性を増やすためにも、STEM分野での多様な視点の取り入れが不可欠」と語り、愛知県経営者協会の会長、有馬浩二氏も「女性技術者の活躍が地域産業を支える力になる」と期待を寄せています。山田進太郎D&I財団の代表理事、山田進太郎氏は「女子生徒がロールモデルに出会える機会を増やすことで、STEM分野への興味を喚起することが重要」と強調しています。
このような取り組みを通じて、愛知県内での女性のSTEM分野への進出が期待され、地域産業の明るい未来を切り開くことが目指されています。今後も具体的な活動を展開しながら、女子生徒がSTEMを身近に感じられる機会を増やしていく方針です。各社の協力のもと、影響力のある人材を育成し、地域経済の活性化に寄与することが期待されています。