テレビ朝日、Google Cloud「生成 AI Innovation Awards」で優秀賞を受賞

テレビ朝日が輝く！生成AIの力で優秀賞を獲得

2025年10月30日、株式会社テレビ朝日は、ベルサール渋谷ガーデンで開催されたGoogle Cloud主催のAI Agent Summit '25 Fall『第4回生成 AI Innovation Awards』において、優秀賞に輝きました。このアワードは、国内100以上の企業が応募し、その中から選ばれたファイナリストの中で評価が行われる、非常に権威あるものです。今回の受賞により、テレビ朝日は前回の第3回に続き2回目のファイナリスト選出となりました。

アワードの意義

生成AI Innovation Awardsは、現代のAI技術がもたらす可能性を広めることを目的としています。審査は、技術的革新性、実用性、社会的および経済的影響という3つの観点から行われ、応募作品がどれほど革新的で実用的だったかが求められます。テレビ朝日の受賞は、同社がAI技術を駆使し、独自に開発したアプリの成功を証明するものです。

効率的な番組制作を目指す新しいAIアプリ

受賞作品のテーマは「テレビ制作時間を大幅削減！並列Geminiで支援する高速ファクトチェック」です。このアプリは、番組台本のファクトチェックを自動化するもので、従来はスタッフが人手で行っていたプロセスを大幅に効率化しました。例えば、2時間の番組に対して約100時間の確認工数が発生していた問題を解消する手法が確立されました。

自動化プロセスの詳細

このアプリは、以下のステップでファクトチェックを実施します。

1. 資料からの文章抽出
対象文書をPDFから抽出し、機械的に必要な文章を分割。

2. ファクトチェックの実施
各文の正確さを評価し、判定結果やその過程を構造化データとして表示します。Geminiのグラウンディング検索を利用し、どのような思考プロセスで判定を行ったかも提示します。

3. マルチエージェントによる深堀調査
AIエージェント同士が対話し、深堀り調査を行うことで、更なる情報を取得し、念入りな確認を実施します。

このプロセスにより、AIが人間の作業を補完しつつ、情報の精度向上につなげることが可能となります。