福井市が若者向け漁業体験を実施！「師匠に入門！ちびっと就漁事業」

福井市若者向け漁業体験イベント

福井市で10月8日から10日までの3日間、「師匠に入門！ちびっと就漁事業」が開催されました。このプログラムは、漁業の担い手を確保するため、若者に漁業の魅力を実感してもらうことを目的としています。参加者は愛知県からの高校1年生と福井県在住の中学3年生の計3名。この貴重な機会で、彼らは漁業の楽しさだけでなく、その奥深さややりがいを体験しました。

体験内容

定置網漁業の学び

まず、参加者は定置網漁業についての説明を受け、その後実際に漁船に乗り込み沖合に設置された定置網を見学しました。網揚げや仕分け作業は悪天候のため実施できなかったものの、漁船の構造や設備についての講習が行われ、ロープワークを用いた船の係留作業を体験しました。参加者は漁業者から直接指導を受け、緊張しつつも充実した時間を過ごしました。

水産加工体験

また、地元で水揚げされたヒラマサの三枚おろしにも挑戦しました。内臓や可食部位について教えてもらいながら、実際に手を動かすことで水産業への理解を深めました。さらに、アカエイの酢味噌和えも特別に提供され、参加者はその味を楽しむことができました。

座学と意見交換会

座学では、漁業権や養殖業、漁業協同組合の重要性、さらには福井市の奨励金制度や「ふくい水産カレッジ」などの就業支援制度についても学習しました。さらに、現役の漁業者との意見交換会も実施され、彼らの生活リズムやリアルな体験談を聞くことで、漁業の実情に触れることができました。

感想と今後の展望

参加者へのアンケートでは「非常に満足」または「満足」といった高い評価が寄せられ、「漁業への関心が高まった」との意見も多く見受けられました。このイベントを通じて、漁業という職業に対する理解が深まったことが伺えました。

福井市では今後もこのような取り組みを継続し、次世代の漁業担い手を育成し、水産業の活性化に努めていく方針です。このプログラムは、若者たちに漁業の「楽しさ」と「リアル」を伝える、意義深い一歩となりました。