日清製粉ウェルナ、2025年秋の新製品発表
日清製粉グループの株式会社日清製粉ウェルナは、2025年秋に発売予定の新製品についての記者発表会を2025年8月5日に開催しました。この発表会では、今後のブランド戦略や新製品開発の方針について語られました。
ブランドの歴史と新たな挑戦
日清製粉ウェルナは、2022年に社名を変更し、新たな企業ブランドでの4年目を迎えました。特に、「マ・マー」ブランドは家庭用パスタ市場において70周年を迎え、安心感や愛情を持つブランドとして消費者に支持されています。新CM展開を通じて、企業ブランドとファミリーブランドの連携を強化し、新戦略を推進しています。
取締役社長の岩橋恭彦氏は、コメ価格の高騰を背景に迎えたパスタ市場の拡大について言及し、生活者の多様なライフスタイルに適応した新たな提案を行いたいと語りました。特に、家庭で簡単にミニ生パスタを楽しむことができる新製品を出すことで、パスタ文化をさらに広げる狙いがあります。
持続可能な未来を見据えた取り組み
また、食品ロスの削減に貢献するため、アップサイクルプロジェクト「パスタデミライ」の始動も発表されました。このプロジェクトでは、パスタの端材や破損品を新たなプラスチック素材に再利用し、環境負荷を減らすことを目指します。「食品ロスを減らし、環境に優しい社会を実現することが企業の責任である」と岩橋氏は強調しました。
マーケティング戦略を担当する常務取締役の伊藤俊二氏は、少子高齢化の進展や単身世帯の増加といった現状を挙げ、消費者の「くらし防衛」意識が高まる中で、パスタの食卓での登場頻度が増しているとのデータを共有しました。新たなニーズに対応するために、おいしさと利便性を両立させた製品を開発しています。
2025年秋の新製品を紹介
発表会の後半では、家庭用と業務用のそれぞれについて新製品が紹介されました。家庭用新製品は44品でオンライン調理を視野に入れた製品が多く、「マ・マー レンジで2分もちもち生パスタ」は、電子レンジだけで簡単に楽しめる新製品です。特に「もちもち食感」が特徴で、女性や若者に人気を博しています。また、冷凍食品「マ・マー もちもち生パスタ」シリーズでは、人気外食店の生パスタを徹底的に研究し、濃厚ソースと絶妙に絡むパスタを実現しました。
業務用では、便利な冷凍パスタ「PASTA POLLUCE(パスタポルーチェ)」シリーズが発表され、店舗オペレーションを軽減するための製品設計がなされています。これにより、飲食業界のニーズにも対応したレストラン向けの本格的な味を提供します。
まとめ
日清製粉ウェルナは、今後も様々なブランドを通じて「食の楽しさ」や「食の力」を発信し、ともに健康的で楽しい食卓をサポートしていく予定です。2025年秋の新製品に期待が高まります。