富山県の魅力をベトナムに発信する新戦略
近年、東南アジアからの観光客が増加し、中でもベトナムからの訪日者は2019年と比較して2023年に15.9%増と好調です。しかし、観光客は東京や大阪、名古屋といった都市に集中しているため、地方への誘客が課題となっています。この状況を打破するために、富山県が新たなプロモーション戦略を打ち出しました。
AWING社とのコラボレーション
富山県は、NTTイーアジアと連携し、AWING社の先進的なWi-Fi広告プラットフォームを利用して、ベトナムの主要都市での広告配信を行います。このプロジェクトの主な目的は、富山県の魅力をベトナム市場に広く知らしめ、訪日旅行の促進に繋げることです。特に、ハノイとホーチミンの都市で、富山県の観光情報を届けるため、効果的な広告配信を行うことを目指しています。
プロモーションの詳細
このプロモーションでは、AWING社の独自アルゴリズムを駆使して、空港や日系飲食店、ショッピングモールなどの高い客層に focus(焦点)を当てて広告を届けます。2024年11月1日から28日まで、ハノイとホーチミンの合計1,385か所で、15秒のプロモーション動画を配信し、目標として10万人以上の閲覧を狙っています。
この広告のターゲットは、富山県のブランド価値を高めるため、幅広い世代にわたって配信する計画です。期待される広告クリック率は75%とされています。
今後の展開
このプロジェクトが成功すれば、AWING社のWi-Fi広告プラットフォームを用いたインバウンドプロモーションの有効性が検証されることになります。NTTイーアジアは、自治体と協力し、地域活性化を進めるための手段をさらに模索していく意向を示しています。
AWING社について
AWING社は2017年創業のスタートアップ企業であり、無料Wi-Fiを利用する顧客に広告を配信し、その収入をWi-Fiアクセスポイントのオーナーとシェアするビジネスモデルを採用しています。ベトナム国内では8割以上の地域に展開しており、NTTイーアジアと共に日本や東南アジアのデジタル広告市場に進出しています。
この新たな取り組みが、地方の魅力を引き出し、訪日観光の促進に結びつくことを期待しています。富山県の魅力をより多くの海外の人々に知ってもらい、観光客の誘致に成功することが望まれています。