アルフレッサとカイオムが新たなバイオシミラー開発で業務提携を発表

アルフレッサとカイオムが新たに業務提携を締結

先日、アルフレッサホールディングス株式会社（以下、アルフレッサ）と株式会社カイオム・バイオサイエンス（以下、カイオム）が、バイオシミラー医薬品の共同開発に関する基本合意書を締結したことが発表されました。この提携は、将来的な医療の効率化とコスト削減を目指すものです。

提携の背景とは

バイオシミラーは、先行バイオ医薬品と同様の効果をもたらす薬剤であり、治療を受ける患者様の経済的負担を軽減する可能性があります。近年、厚生労働省が進めるバイオシミラーの普及策に伴い、需要が急速に拡大しています。この背景を受けて、両社はビジネスの拡大に向け、戦略的なパートナーシップを結ぶこととなったのです。

アルフレッサは、既に日本国内で承認されたバイオシミラー19製品のうち4製品の開発に携わり、安定供給体制の構築に貢献してきました。これを踏まえ、3社間での共同開発により、更なる医薬品の製品化を目指しています。

業務提携の内容

新たに締結された基本合意書は、新規バイオシミラーの開発・事業化に向けた業務範囲や枠組みを規定し、今後の開発計画の基盤となります。具体的には、個別の開発品目に関連する経済条件や権利義務に関する詳細を、基本契約書で明確に定義することが予定されています。

また、今回の合意により、アルフレッサはカイオムに対して細胞株構築に関する対価を受け取ることが決まり、これにより開発のスタートが切られることとなります。さらに、3社での共同開発は、将来的に国内の製造施設での生産体制の確立にも寄与していく見込みです。

バイオシミラー市場の将来

日本国内では、バイオシミラー市場の拡大が期待されています。そこで重要となるのが安定した供給チェーンの構築です。アルフレッサ、カイオム、Mycenax Biotech Inc.（MBI）の3社が共同での開発を進めることで、国内製造施設の整備支援を受けながら、より安定的な供給体制を確立することが求められています。

この事業化に伴い、患者様の医療費負担の軽減にも寄与する一方で、バイオ医薬品市場全体の成長にも貢献していくことでしょう。今後の展開が非常に楽しみです。