コーヒーを食べる新たな挑戦 - モカブルの未来とは
株式会社ジェネシア・ベンチャーズが運営するGenesia Venture Fund 4号より、コーヒー豆を丸ごと食べる新しい提案を手掛けるスタートアップ、株式会社モカブルにリード出資を行いました。モカブルは、コーヒー文化を革新し、新しい食体験を提供することを目指しています。
出資の背景
コーヒーを楽しむ際、実は多くの豆がフィルターで廃棄されてしまうという課題があります。コーヒー豆の約70%が使われずに捨てられていると言われています。一方で、チョコレート市場では原材料の価格高騰と持続可能なサプライチェーンが大きな課題とされており、これに対処するための新たな原材料や製法の需要が高まっています。
モカブルは、サントリーホールディングスの社内ベンチャー制度から誕生したスタートアップで、著名なパティシエやラグジュアリーホテルとのコラボレーションを通じて「コーヒーを食べる」という新たな食文化の創造に挑戦しています。
モカブルの事業展開
モカブルは、コーヒー豆を丸ごと微粉砕することで、その持つ豊かな香りや美味しさを最大限に引き出す製品『MOKABLE(モカブル)』を開発しました。この革新的なアプローチにより、見た目はチョコレートのようでも、口の中に広がるのはコーヒーの華やかな香りとリッチな味わい。
主な特徴
- - まるごと微粉砕技術: コーヒー豆を丸ごと使い、無駄なく成分を引き出します。
- - 新しい食体験: 食感はまるでチョコレートのようですが、口に含むとコーヒーのエレガントな味わいが広がります。
- - サステナビリティ: 食品ロスを削減しつつ、環境への配慮も兼ね備えた製品作りを目指しています。
資金調達の目的
今回の出資を受けて、モカブルは以下の計画を進めます。
- - 新製品開発やプロモーション活動の強化。
- - 北米市場への事業展開を視野に入れた法人設立強化。
- - コーヒー生産地域への投資を通じた持続可能なサプライチェーンの構築。
- - 高級スーパーやホテルへの販路拡大。
- - チョコレートメーカーへの原料供給などBtoB事業への展開。
モカブルが「コーヒーを食べる」という新しいカテゴリの先駆者となることで、ブランドの価値が高まることが期待されます。
注目の投資家としての役割
今後、ジェネシア・ベンチャーズが引き続きサポートを行い、モカブルの成長に寄与していきます。投資の担当者である鈴木隆宏氏と祝煜洲氏は、チョコレート市場が成熟市場の中で依然として成長可能性があることにも注目しています。モカブルはその唯一無二の位置づけを活かし、新たな食文化を創造する企業としての役割を果たしていくことでしょう。
会社概要
- - 株式会社モカブル: 設立は2025年4月、所在地は東京都渋谷区。
- - 株式会社ジェネシア・ベンチャーズ: 設立は2016年8月、同じく東京都渋谷区に本社を置くベンチャーキャピタル会社です。
新しい食品文化の誕生が、日本そして世界をわくわくさせる日が楽しみです。