2025年の大阪・関西万博において、注目の新しい教育プロジェクトが始動します。株式会社steAmが企画する「未来の地球学校(Future Earth School)」は、国際博覧会の一環として、未来の学びの場を提供することを目的としています。当プロジェクトは、世界中の教育関係者が集まり、共創のエコシステムを形成することで、さまざまな文化教育の枠を超えた学びを実現します。
この学校では、2025年8月8日と9日の二日間、100名を超える参加者が8つのテーマに基づいたラボに分かれて、ワークショップや展示、トークセッションを展開します。そして、参加者はSTEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)や国際交流などのテーマを通じて、新しい学び方の可能性を探ることになります。
「未来の地球学校」は、これまでに経済産業省が推進する「未来の教室」プロジェクトを基に、国内外の40以上の教育機関と連携した結果、実現されました。2023年の夏からは、カジュアルなオープンカフェ形式で参加者同士の交流が始まっており、多様なバックグラウンドを持つ人々が集まっています。これにより、不断の対話と学びが行われ、教育の未来に向けた具体的なビジョンが形成されました。
万博のシグネチャーイベントである「世界遊び・学びサミット」は、なぜこれほど重要なのでしょうか。それは、多様性と包摂性をテーマに、多様な命が共存し、互いに輝き合う場を提供するからです。今回のイベントでは、「いのちを高める」ことをテーマに、地域に根付いた文化や国際的な関係性をもとにした新しい学びを展開しようとしています。
この機会を通じて、未来の教育の在り方を考え直し、地球規模での共創の場を生み出します。各テーマのワークショップでは、例えば、インクルーシブな社会を目指して、さまざまな特性や文化を持つ人々がどのように共存できるかを探ります。また、STEAMやジェンダー、国際交流といったテーマも重要な議題となっており、参加者はリアルな対話を通じて新たな視点を得ることができるでしょう。
具体的には、「Future Earth School」は以下の8つのテーマで構成されます。インクルーシブ、STEAM、ジェンダー、Well-being、国際交流、文化、いのち、そしてSDGs+beyondです。これらのテーマは、様々な社会問題や未来の教育のあり方についての議論を促す絶好の機会となるでしょう。
例えば、「Well-being」セッションでは、自分自身や他者の健康を理念とするアプローチが取られ、それぞれの幸せに対する考え方や体験がシェアされます。さらに、「SDGs+beyond」では、持続可能な開発を視野に入れた教育の在り方について、本気で考える機会が提供される予定です。
イベントの主催者である中島さち子さんは、教育の重要性を強調し、参加者が自らの力で未来を切り開くことを呼びかけています。彼女は、「多様ないのちが、自分らしくワクワク輝く協奏の場を創る」というビジョンの実現を目指しており、そのために多彩なプログラムが用意されています。
この「未来の地球学校」の取り組みは、単なる教育の場ではなく、未来を見据えた新たな価値観や文化を生み出すための重要なステップと位置付けられています。今後の展開に大いに期待が寄せられるこのプロジェクト、ぜひ注目してください。