競技力向上の秘訣を探る書籍
2026年4月24日、株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンから『「教える」を手放す人とチームの自律を引き出すコーチング』が発売されました。本書は、筑波大学蹴球部の監督、小井土正亮氏が著したもので、彼が実践してきた「教えない」コーチングをテーマにしています。
競技力の向上
小井土氏は、サッカー日本代表の三笘薫選手など、多くのプロ選手を輩出してきました。彼の指導のもと、筑波大学蹴球部は2025年には45年ぶりの二冠を達成しました。この実績は、彼の独自の指導方法が生み出した結果です。
彼は戦後初の関東大学サッカー2部リーグに降格したチームを指揮し、その後日本一のチームに育て上げました。その成功のカギは、メンバーの自律を引き出すコーチングにあります。「教える」「指示する」「管理する」といった伝統的なマネジメントから脱却し、選手自身の考えや行動を重視するアプローチが功を奏しました。
自律を引き出す手法
本書では、どのようにチームが形成されていったのか、また選手たちがどのように指導者との対話を重ねてきたのかが詳細に描かれています。「教えない」ことで、選手が主体的に動くことを促し、その結果としてチーム全体が機能する様子が説明されています。
また、指導者たちが直面する問題や悩み、例えば「なぜ選手は動かないのか」「どれくらい伝えれば変わるのか」といった疑問にも答えており、リーダーや管理職にも非常に役立つ内容になっています。
セルフマネジメントシート
本書には、筑波大学蹴球部が実用した「セルフマネジメントシート」も紹介されています。このシートを用いることで、メンバー個々が明確な目標を持ち、具体的に行動することが可能になります。三笘選手や卒業生の実例を通じて、どのように選手が成長し、行動していたのかが理解できる内容となっており、読者が自らのチームや組織に応用できる知識を提供しています。
章立て内容
第1章
「自分史上最高」を引き出すコーチング
第2章
メンバーを本気にさせる対話の技術
第3章
最強のチームをつくるコーチング
第4章
なぜ「教えない」のか
第5章
次のリーダーを育てる
著者紹介
著者の小井土正亮氏は1978年生まれ。岐阜県で生まれ、筑波大学体育系准教授として教鞭を執るかたわら、筑波大学蹴球部の監督を務めています。若い頃からサッカーに情熱を注ぎ、全国大会出場経験も持ちます。指導者としてのキャリアを積みながら、選手の育成に尽力してきた彼の経験が本書に生かされています。
書籍情報
この本は、教育やスポーツ指導だけでなく、さまざまな分野のリーダーにも示唆を与える内容です。これからの指導者像を思考させる本書は、チーム作りに考えを巡らせるすべての人にとって、必読の一冊です。
ぜひ、一度手に取ってその内容を読み解いてみてください。あなたの発想を広げ、チームや組織の在り方を考える際に新たな視点を提供してくれるでしょう。