重要文化財「芦引絵」の特別公開が決定
逸翁美術館では、この度、重要文化財である「芦引絵」を全巻展示する特別公開を開催します。この特別企画は、文化庁の支援を受けて行われた修理事業の成果を広く一般に披露する場となります。
芦引絵とは?
「芦引絵」は、室町時代に人気を博した稚児物語を題材にした絵巻で、比叡山延暦寺の僧と東大寺の少年との出会いや別れ、再会を描いた美しい作品です。この絵巻は、制作された当時の貴重な記録を後世に伝える唯一の存在であり、芸術的価値が高いとされています。なお、過去に制作されたものの現存がないため、特に注目されています。
特別公開の詳細情報
特別公開は2025年12月17日(水)から12月21日(日)まで行われ、開館時間は午前10時から午後5時、入館は午後4時30分までとなっています。場所は、大阪府池田市にある逸翁美術館で、阪急宝塚線池田駅から徒歩10分のアクセスです。観覧料は無料で、誰でも気軽に訪れることができます。
鑑賞講座の開催
さらに、公開期間中には特別鑑賞講座も予定されています。講師には阪急文化財団の上席学芸顧問である仙海義之氏を迎え、2025年12月20日(土)に実施されます。講座は午後2時から行われ、定員は80名。整理券は当日午後1時30分から配布されますので、興味のある方は早めに足を運ぶことをお勧めします。
貴重な特典
また、本展期間中にミュージアムショップで商品を購入されたお客様には、「芦引絵」のオリジナルポストカードがプレゼントされる嬉しい特典もあります。但し、これには数量制限があるため、早めに訪れると良いでしょう。
茶室「即心庵」での呈茶サービスは行われないため、予めご了承いただきたいと思います。
文化財への理解を深める
今回の特別公開は、皆さんに重要文化財の魅力を直接感じていただける絶好の機会です。芸術的な視点から見ると同時に、歴史的な背景を学ぶ良いチャンスでもあります。ぜひ、この機会に「芦引絵」を通じて、室町時代の文化に触れてみてはいかがでしょうか。お越しを心よりお待ちしております。