次世代杭技術
2025-10-20 09:27:44

次世代杭技術の開発で建築基礎を進化させる日本ヒューム

建築基礎技術の新たな進化



日本ヒューム株式会社が発表した、コンクリート強度200N/㎜2級の超高強度コンクリートパイルが、国内建築基礎の未来を塗り替えることが期待されています。この技術は、環境性能と構造安全性の両方を実現することを目指しています。

超高強度コンクリートパイルの特徴



建築基礎分野では、近年高支持力工法が主流となっており、杭材にはより高い強度が求められています。従来の最高強度である140N/㎜2を超えるこの新技術によって、超高強度コンクリートパイルは、従来の杭材よりも支持力が向上し、杭径も小さくなるという利点があります。

省資源化の実現



この新しい杭技術によって、例えば、従来の杭径1000㎜から800㎜への小径化が可能になります。このサイズダウンによって、使用する材料の削減が実現し、その結果、施工時に発生する掘削残土の量や二酸化炭素(CO2)排出量が約35%も削減されることが見込まれています。施工プロセスの省力化と効率化にも大きく寄与するでしょう。

実用化への道



日本ヒュームは、杭の曲げ載荷試験においても規格値を満たしていることを確認しています。これにより、実用化へ向けての重要なステップを踏み出しました。さらに、既存の高支持力工法との組み合わせにより、新たな構造物への応用も視野に入れています。

技術の展望



日本ヒュームは、2028年度の販売開始を目指して、第三者機関による評価取得を進める予定です。また、社会インフラを支える企業としての使命を果たし、「安全・品質・環境」の三位一体で次世代の基礎技術を提供することを目指しています。

環境への配慮



新たに開発された超高強度コンクリートパイルの製造方法は、特許出願中であり、日本ヒュームと太平洋セメントが協力して進めています。このような技術開発は、今後の建築物が環境に優しく、持続可能な社会の構築に寄与することを目指しています。

生産過程では、遠心成形による高い品質管理が行われており、曲げ載荷試験やコア採取などの厳しい試験も実施されています。これまでの実績からも、この技術が建築基礎分野の新たなスタンダードになることが期待されています。

まとめ



次世代杭技術の開発により、日本ヒュームは建築基礎の未来を変革し、持続可能な社会の実現に寄与しています。この先進的な技術がどのように実用化され、私たちの生活空間に役立つのか、引き続き注目が集まることでしょう。


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会社情報

会社名
日本ヒューム株式会社
住所
港区新橋5-33-11
電話番号
03-3433-4111

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