鉄道技術展での革新技術：モルフォとアイテック阪急阪神の共同出展

鉄道技術展での共同出展

株式会社モルフォは、鉄道業界の技術革新を促進するため、アイテック阪急阪神と共同で「第9回鉄道技術展 Mass-Trans Innovation Japan 2025」に出展します。会期は2025年11月26日（水）から29日（土）まで、幕張メッセで行われるこの展示会では、新しいAI技術を活用した製品とサービスが紹介される予定です。

共同出展の背景

「鉄道技術展」は、2010年に始まり、鉄道関連の革新技術を広く紹介する総合見本市として成長を続けています。現在、鉄道業界は人手不足やデジタルトランスフォーメーション（DX）への対応が求められており、これに応える形でモルフォとアイテックは共同で出展する運びとなりました。特に、モルフォが培ったAIによる画像認識技術を用い、鉄道分野での様々な課題解決に寄与することを目指しています。

出展製品の特長

出展される製品の一例として、車上巡視AI支援ツールがあります。このツールは生成AIを活用し、車両前方の映像をリアルタイムで分析することで沿線の異常を検知します。特に注目すべきは、既存の車載カメラやドライブレコーダーの録画映像をそのまま利用できる点で、特別な学習が不要なため、多様な異常検知が可能です。

もう一つの重要な製品は、録画映像AI検索エンジンです。これはカメラから取得した映像の中から、見たいシーンを日本語で指定すると、その条件に基づいて生成AIが適合するシーンを自動で抽出し、一つの動画としてまとめてくれます。これにより、膨大な映像データから必要な情報を迅速に抽出でき、警察の捜査においても効率が上がります。

さらに、オートキャリブレーション技術により、カメラ映像の歪みを自動的に補正する機能も展示されます。これにより、鉄道車両に設置された防犯カメラからの映像が一つの画面に合成され、車両内の状況確認が容易になります。この技術は、運行管理や安全性の向上に貢献します。