銀座の屋上農園で白鶴錦の稲刈りを無事に完了しました！

銀座の屋上農園「白鶴銀座天空農園」での稲刈り

2024年10月30日、白鶴酒造株式会社は東京・銀座にある屋上農園「白鶴銀座天空農園」で、自社開発の酒米「白鶴錦」の稲刈りを無事に終えました。天候に恵まれず、大雨の影響を心配していましたが、当日には雨も上がり、晴れ間が見える良い天候に。また、11月13日には穀物検査を予定しており、初期の生育不良にもかかわらず、3等の評価を受けることができました。

「白鶴銀座天空農園」の想い

白鶴銀座天空農園は、2007年に日本酒文化の発信を目的に始まったプロジェクトです。東京の中心部に位置するこの屋上農園では、酒米「白鶴錦」を栽培し、屋上緑化や食育の促進に取り組んでいます。屋上での米作りは当初、難しいという意見もありましたが、プランターでの栽培に成功。2008年からは田んぼも造成し、毎年、米の品質向上に努めています。

地元の小学生との田植え・稲刈り体験

白鶴銀座天空農園では、2009年から地元の小学生を対象に田植えや稲刈りの体験を実施しています。今年も59名の子供たちが参加し、田植えの時には自分たちが植えた稲の成長を心待ちにしました。稲刈りでは鎌の使い方に戸惑いながらも、一生懸命に作業し、数々の成長を遂げてきた思い出を持ち帰りました。延べ900名以上の小学生が過去16年間でこのプログラムに参加し、地域の文化に触れっています。

2024年の「白鶴錦」の育成過程

今年の田植えは5月24日。良い環境を維持しながら、日照時間を最大限活用し、酒米の品質向上を目指しました。しかし、豪雨や梅雨前線の影響で、稲の生育には多くの困難が伴いました。6月後半には厳しい日差しが続き、一部では育成が遅れていましたが、試行錯誤の中で改善策を講じて茎がしっかりとしてきました。

特に7月の記録的な暑さが栽培に影響を与えましたが、稲は順調に成長を続け、8月にはお盆明けから急激な成長を見せました。8月23日に稲の花を確認した際、大きな感動がありました。9月の高温でも稲は強く成長しており、秋の収穫を迎えることができました。

収穫と未来の展望

10月30日、無事に稲刈りを迎えました。今年は全体に成長にばらつきが見られましたが、粒は大きく立派に育ち、収量は前年より少し減りました。しかし、これにより得た教訓をもとに来年はより良いものを目指して挑戦していきます。また、2025年6月頃にはこの銀座産「白鶴錦」を使用した日本酒が数量限定で、一部店舗での販売を予定しています。

SDGsへの取り組み

白鶴銀座天空農園では、稲刈り後の稲藁も大切に活用しており、廃棄することなく飲食店での藁焼きや地域のイベントに利用しています。これにより、地域との繋がりを深めつつ、持続可能な取り組みも合わせて行っています。

白鶴銀座天空農園の活動を通じて、銀座から全国へと日本酒文化が広がることを期待し、日々取り組んでいきます。HPやSNSでも最新情報を発信しているので、ぜひチェックしてみてください！