温室効果ガスの排出量を可視化する新機能を搭載したeCarbon

温室効果ガス排出量可視化ツール「AAKEL eCarbon」の新機能

デジタルイノベーションを通じて脱炭素化社会の実現を目指すアークエル株式会社（本社：福岡県福岡市）は、その温室効果ガス排出量を見える化し、削減シミュレーションを行うツール「AAKEL eCarbon」に新機能を追加しました。

新機能が生み出す効率化

この新機能は、オフセット情報の登録とその可視化を一体化したもので、企業が直面している排出削減の負担を軽減します。脱炭素経営が求めるのは、単なる削減ではなく、オフセットを含めた「総量管理」です。しかし、多くの企業ではオフセット情報が散在しており、効率的な管理が行えていなかったのです。そこで、eCarbonではオフセット情報の登録から可視化までを簡潔に行えるシステムを導入し、ユーザー企業にとって利便性を大幅に向上させることを目指しています。

新機能によって企業は、環境省が提唱する脱炭素の基本プロセス、すなわち「知って」「減らして」「オフセットする」という一連の流れをeCarbon上で完結できるようになりました。これにより、企業の持続可能性に向けた取り組みを強化し、社会的責任を果たす道筋を示します。

オフセット情報の登録と自動反映

eCarbonに新たに設けられた画面では、ユーザーが保有するオフセット証書の情報を手軽に入力可能です。ただし、この新機能の最大の特徴は、登録したオフセット情報が自動的にダッシュボードに反映される点です。これにより、企業全体のCO2総排出量におけるオフセットを加味した「実質CO2排出量」が瞬時に確認できるのです。

さらに、年度ごとのCO2排出量グラフ上でもオフセット分が視覚的に示され、企業の削減貢献度をリアルタイムで把握できます。この可視化により、企業内のコミュニケーションが促進されるだけでなく、投資家やステークホルダーへの説明もスムーズに行えるでしょう。

AAKEL eCarbonの役割

AAKEL eCarbonは温室効果ガス排出量の可視化のみならず、排出削減目標を達成するための具体的なアクションプランをも提供しています。基準年度や目標達成年度、削減目標といったデータを入力すれば、最適化アルゴリズムが事業所内での「電化」「効率化」、再生可能エネルギーの利用、さらに必要なオフセットの組み合わせを提案します。これにより、企業は自社の特性に応じた最適な脱炭素化戦略を描くことができるのです。

企業ごとの取り組みの重要性

脱炭素社会に向けての取り組みは、企業だけでなく、社会全体にとっても重大なテーマとなっています。アークエル株式会社のeCarbonを利用することで、企業は自身の排出量を可視化し、オフセットという手段を駆使して環境への負担を軽減することが可能です。これにより、企業が持続可能な未来に向けて責任ある行動を取る手助けをするツールとして、eCarbonの存在意義がますます高まっています。