note、RSL Collectiveとの提携を発表
noteが、AI時代のクリエイターや出版社を守るための国際団体であるRSL Collectiveの日本初の公式プラットフォームパートナーに就任した。この提携を通じて、クリエイターやメディア企業がAI学習の利用に際して適切な対価を得られる新たな環境の構築を目指す。
RSL Collectiveとは
RSL Collectiveは、Reddit、Yahoo、Medium、O’Reilly Mediaなどのグローバル企業が参加する国際的な権利管理団体である。彼らが策定したRSL(Really Simple Licensing)というライセンス規格は、AI事業者がコンテンツを利用する際の条件提示、同意、報酬支払いを自動化する仕組みを提供。これにより、AIを用いたコンテンツ利用の透明性と公平性を確保することを目指している。
noteのこれまでの取り組み
noteは、クリエイターの権利を守ることを重要視している。これまでに、AI学習に対する許諾機能や対価還元の実証実験を行うなど、クリエイターがより安全に自分の作品を提供できる環境を整備してきた。また、文化庁や経済産業省とも連携し、AIと著作権に関する重要なネットワーク作りにも貢献している。
2025年8月より本格導入される予定の新たな仕組みは、クリエイターが自身の作品がAIに利用される際の意向を示せるオプトアウト機能を含む。これにより、彼らは自分の作品がAIの学習に使用されることを制御できる。さらに、手続きの簡潔さが求められる中で、RSL Collectiveとの連携を深めることで、国内の権利者もスムーズにこの仕組みを利用できるようになる。
生成AIの課題とnoteの役割
生成AIの急速な発展により、世界中で著作物の利用に関する訴訟や争議が増加している。日本でも、この課題に対する適切な解決策が求められる中、noteはクリエイターにとっても公正な環境を提供するため、政府とも連携しながら取り組んでいる。今回の提携を契機に、より多くのクリエイターと出版社がRSLに参加し、AI学習からの収益を正当に享受できることを期待する。
今後の展開
今後、noteはRSL Collectiveと協力して、日本国内でのRSL制度の普及を進める計画である。技術的な面や実務面からの検証を重ね、国内市場に適した形で権利管理の仕組みを整備することを目指す。これにより、より多くのクリエイターが自分の制作物を使ってもらうことに安心感を持つことができるようにする。
連絡先
noteが目指すクリエイター支援の理念や取り組みに興味を持たれた出版社やメディア企業の方は、以下の連絡先までお問い合わせください。
[email protected]
まとめ
noteのRSL Collectiveとの提携は、日本のクリエイターや出版社にとって重要な第一歩です。この新たな環境により、AI時代における権利保護が一層強化され、クリエイターが安心して自分の作品を世に出せるようになることを願っています。どんな新しい展開が待っているのか、今後の活動に注目していきたい。