5Gの新時代
2020-04-22 15:10:15

5G・IoT時代を支える極薄銅箔「MicroThin(TM)」の本格量産開始

5G・IoTを見据えた新たな技術、極薄銅箔「MicroThin(TM)」



三井金属鉱業が新たに開発した極薄銅箔「MicroThin(TM)」の量産を開始しました。この革新的な素材は、5GやIoT機器向けに特化されており、信号品質を向上させるための重要な一歩と言えます。特に注目すべきは、同社のフラッグシップ製品であるMT-FLと同等の密着性を持ちながら、粗化コブサイズを大幅に縮小した点です。

「MT-GN」の優れた特性



新たに開発された「MT-GN」は、樹脂基板との相性が良いだけでなく、その低粗度特性によって、伝送損失を低減する効果が期待されています。5G・IoT機器においては、高周波数帯を使用する際に伝送損失が問題となりますが、MT-GNを使うことでこれを克服し、より安定した通信が可能となります。

伝送損失の低減と信号品質の向上



特にサブ6GHz帯や準ミリ波帯での信号伝送において、粗度が小さいことが求められます。粗化コブを低減することで、信号の減衰を抑え、信号品質の向上につながります。これは、自動運転車に使われるADAS(先進運転支援システム)にもおいて非常に重要です。高い周波数帯域を使うことで、より高精度なデータ伝送が可能になり、自動運転技術の進化が期待されます。

微細化が可能な回路形成



「MicroThin(TM)」の使用は、MSAP(Modified Semi Additive Process)工法による微細回路形成にも寄与します。粗化コブが小さいため、エッチング量を減らすことができ、これにより回路の幅や間隔のバラツキも抑えられます。結果として、設計通りのインピーダンスが制御でき、さらに信号品質の向上が見込まれます。

持続可能な未来に向けた取り組み



三井金属鉱業は、安定した品質を維持しつつ、持続可能な社会作りへの貢献にも力を入れています。企業のスローガン「マテリアルの知恵を活かす」を基に、顧客へ十分な供給力を保つと共に、SDGsの目標達成に向けた取り組みを進めていきます。

このような先進的な技術により、未来の通信インフラが一層強化されることが期待されています。5G・IoTの実現に向けた道が、今ここに開かれています。

まとめ



現在、通信技術は急速に進化しており、それに応じた素材も重要な役割を果たしています。三井金属鉱業の「MicroThin(TM)」がもたらす革新は、通信の未来を支える重要な一環として注目されています。「MT-GN」を含む新たな極薄銅箔が、どのように実用化されていくか、今後の動向に目が離せません。

会社情報

会社名
三井金属鉱業株式会社
住所
東京都品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎ウエストタワー20F
電話番号
03-5437-8000

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