カコムスグループ、AIエージェントで業務革新
大阪市に本社を構えるカコムス株式会社は、最新のAI技術を活用して独自のAIエージェント「KMSG-AI」を開発しました。これは、Microsoft Copilot Studioを基盤にしており、RAG(Retrieval Augmented Generation)の機能を備えています。このシステムは、情報検索の効率を高め、業務プロセスの自動化を目指しています。
KMSG-AIの主要機能
KMSG-AIは、主に「ナレッジ」「トピック」「ツール連携」の三つの機能を搭載しています。まず「ナレッジ」機能については、社内データやファイル、FAQなどを登録することで、必要な情報を素早く検索しやすくしています。次に「トピック」機能は、ユーザーが特定の質問に対する回答を直感的に設定できるもので、プログラミングの専門知識がなくても簡単に操作が可能です。また、「ツール連携」機能では、他の外部ツールと連携させることで、スケジュールや天気情報の取得も実現しています。
開発の背景と課題
KMSG-AIの開発は、従来の社内情報が各部署に分散しているという問題への対策として始まりました。例えば、総務、人事、インフラなどの部門で情報が散らばっており、社員は必要なデータを探し出すのに多くの時間を割かなければなりませんでした。そこで、KMSG-AIは1か所のアクセスで全情報が得られることを目指し誕生しました。また、顧客企業からも同様のニーズが寄せられており、将来的にはその経験を生かして外部への展開も考えています。
KMSG-AIのメリット
KMSG-AIを開発する上での大きな強みは、コストパフォーマンスと開発速度です。Microsoft 365 Copilotなら年間約5万円のライセンス費用がかかりますが、Microsoft Copilot Studioを利用することで、特定の社内情報にアクセスできる環境を低予算で実現しました。また、セキュリティ面でも、ユーザーのアカウントに応じたアクセス権限が設定されており、安全に利用できるシステムが整っています。
このAIエージェントは、実際の開発にはわずか1ヶ月を要したことも特徴です。GUIベースで簡単に操作ができるため、専門知識を持たない社員でも利用が可能となっています。将来的には、社内業務だけでなく、顧客ニーズに合った機能拡張も視野に入れています。
利用状況と今後の展望
KMSG-AIが運用を開始してから約2週間が経過し、社内文書の検索機能が最も多く利用されていることが分かりました。今後は、社内の全システムとの連携を強化し、業務効率のさらなる向上を図ることが見込まれています。
カコムスは、自社の知識を生かし、顧客企業向けのAIソリューションも展開する計画を立てています。特に、Microsoft Copilot Studioを用いた迅速なRAG構築や、Azure AI FoundryによるカスタムAI提案が注目されています。
社内業務の効率化と知識活用の推進を進めるカコムス株式会社の取り組みに興味がある方は、ぜひお問い合わせください。
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