ひきこもり支援サイト
2021-03-15 09:00:03
ひきこもり支援の新たな拠点「ハルモニ@ホーム」が広島に誕生
ひきこもり支援の新しい形「ハルモニ@ホーム」
2021年3月15日、広島県で「ひきこもり」に苦しむ方々とその家族に向けた支援の拠点、「ハルモニ@ホーム」がオープンしました。このポータルサイトは、NPO法人FOOT&WORKと株式会社レスコによる共同プロジェクトの成果であり、ひきこもりの問題に取り組むための重要なリソースを提供します。
「ハルモニ@ホーム」は、ひきこもりに関する問い合わせや支援を検索できる「広場」として機能します。サイト名の「ハルモニ」は、調和を意味する「ハルモニア」と「アットホーム」を組み合わせたもので、誰もが気軽に相談できる場所を目指しています。これまで、相談先がわからない、ハードルが高いと感じる人々の声に応える形でこのポータルが立ち上がりました。
支援の多様性
利用者は、相談先を簡単に検索でき、自分に合った支援機関にアクセスすることが可能です。また、定期的に公開されるコラムや動画、音声などのコンテンツを通じて、ひきこもりに関する情報を得ることもできます。これによって、情報の非対称性を解消し、誰もが必要な支援にスムーズにアクセスできる環境を作り出しています。
クラウドファンディングによる立ち上げ
このプロジェクトには、クラウドファンディングを通して募った資金も活用され、149名の支援者から212万9000円が集まりました。このような地域の声を反映した資金調達方法は、NPO法人FOOT&WORKの意欲的な姿勢を反映しています。理事長の下原千夏さんは、「相談したいときにすぐに検索できる場所を作りたかった」と語ります。
ひきこもりとは何か
内閣府の調査によると、15歳から39歳までの「ひきこもり」人数は約54万人、40歳から64歳までは約61万人に達し、総計で約100万人を超えるとされています。これらのデータは、この問題がどれほど深刻であるかを示しています。
ひきこもりは、病気や社会的な要因、経済的な理由などさまざまな背景を持ち、多くの場合、孤立感を伴います。このような状態を改善するために、ハルモニ@ホームは早期の支援と専門機関との連携を重視しています。
支援のネットワーク形成
さらに、ハルモニ@ホームは、福祉や医療の専門家とも連携し、支援ネットワークの構築にも寄与することを目指しています。レスコの藤川社長は、「インターネットが地域の方々との距離を縮める有効なツールになれば」と期待を寄せています。
FOOT&WORKとレスコ
FOOT&WORKは、地域の生活環境向上を図るための活動を行っており、障がい者支援や地域の取り組みに力を入れています。一方、レスコは精神科医療に特化した電子カルテを開発する企業であり、医療サポートの分野での豊富な知識と経験を持っています。
この2社の共同プロジェクトによって、支援の新たな形が示され、ひきこもりの問題に対する理解が深まることが期待されます。今後「ハルモニ@ホーム」が提供するサービスや支援が、どれだけ多くの人々の助けになるか、注目されます。
会社情報
- 会社名
-
株式会社レスコ
- 住所
- 広島県広島市中区上幟町5-151階
- 電話番号
-
092-461-8331