地域経済の新たな旗手、シークルーズがPOTLUCK AWARD 2024で栄冠を獲得

株式会社シークルーズが2024年のPOTLUCK AWARDにてグランプリを受賞しました。この授賞は、地域経済の活性化を図るプロジェクトにおける同社の努力が評価されたものです。シークルーズは、熊本県上天草市に本社を構え、主に水運事業とマリーナ事業を展開しています。

授賞式は、9月27日に東京ミッドタウン八重洲で開催された「POTLUCK FES’24 Autumn」の一環として行われました。このプロジェクトは、三井不動産とNewsPicksが主催する地域経済振興の場として注目されています。シークルーズの「公共交通と観光を融合したベイエリア開発」というプレゼンテーションが評価され、142件の応募の中からファイナリストに選ばれ、見事な成果を収めました。

シークルーズは2009年より「天草宝島ライン」という定期航路を運航しています。この航路は天草市本渡港と上天草市松島（前島）港を結び、さらには宇城市三角港とも接続しています。過疎地における公共交通の運航において、補助金なしで独立して運営されるという珍しい事例であることも、このプロジェクトの特色です。

上天草市の松島港一帯は、2009年以降15年間にわたり地域資本を中心とした公民連携のもとで投資が進められてきました。九州新幹線の全線開業や特急「A列車で行こう」の運行開始を契機に、地域の活性化に向けた動きが加速しました。その結果、松島港は熊本県内でも有数のリゾートエリアに成長しました。観光関連施設の投資額は、この15年間で70億円を超え、地域の企業が中心となって実現されてきた点も注目に値します。

特急「A列車で行こう」は、上天草市松島港へのアクセスを強化し、熊本市を始めとした九州各地からの観光客に利便性を提供しています。この列車は、観光と味覚を楽しむための特別な空間を提供しており、旅行者たちは美しい景色を眺めながら贅沢な時間を過ごすことができます。

シークルーズの成功の秘訣は、地域に根ざした事業を展開し、地元との連携を密にすることです。今後も、地域の資源を活用した新たなプロジェクトの展開が期待されている中で、POTLUCK AWARDでの受賞がさらなる地域経済の発展に寄与していくことでしょう。地域の魅力を高めるシークルーズの活動から、目が離せません。