株式会社コスモスイニシアは、リノベーションマンション事業「INITIA & Renovation」において、既存のマンションを対象とした省エネルギー化に注力しています。この取り組みは、日本が直面している住まいの老朽化や空き家問題に対処し、環境保護にも寄与することを目的としています。
当社は、2025年度の目標として、リノベーションを行ったマンションに対して住宅省エネルギー性能証明書の取得率を30%に設定しました。この証明書は、住宅が一定のエネルギー効率の基準を満たしていることを示すもので、住宅業界での評価基準として重要な役割を果たします。特に、ZEH(ネットゼロ・エネルギー・ハウス)水準に該当する住宅は、断熱性能やエネルギー消費に関する基準が厳しく、今後の住宅市場での競争力を高めるためには不可欠と言えます。
リノベーションの重要性
日本では、人口減少や都市の過密化といった社会問題が深刻化する中、住宅ストックにおける省エネルギー化はますます重要な課題となっています。今年度から着工するリノベーションマンションにおいて当社が特に力を入れるのは、マンションの老朽化した設備や間取りの見直しを行いながら、省エネルギー性能を向上させることです。このような取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。また、国の施策により建築物省エネ法が改正され、新築住宅や非住宅建築物が省エネ基準への適合を義務付けられることから、既存のマンションにおいても早急な対策が求められています。
協業による省エネ化の推進
省エネルギー化の推進に関しては、YKK AP株式会社やu.company株式会社、エヌ・シー・エヌなど、専門企業との連携を強化しています。これにより、設計段階から各マンションの特性に応じた最適な省エネ施策を実施し、技術面や制度面でのサポートも受けながらプロジェクトを進めています。特に、社内での勉強会や意識向上を図る取り組みを行い、事業全体での省エネへの理解を深めています。
取得率向上に向けての施策
当社がこれまで手掛けてきたマンション分譲事業では、住宅省エネルギー適合証明書の取得に向けても積極的に取り組んでいます。特に、居住空間の快適性を追求するため内窓の設置や高効率給湯器への換装を行い、取得に向けた施策を講じています。現在、当社が過去に分譲した住宅においては、ZEH水準または省エネ基準を満たすことを目指しています。
BELS制度について
さらに、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)を通じて、建物の省エネルギー性能が第三者によって評価されるここにシステムが、購入者にエネルギー効率の高い物件を選定する際の助けとなります。関心を持つ顧客に対しても、より満足度の高い住環境を提供していることをアピールすることができるでしょう。
省エネルギー住宅のメリット
省エネルギー性能の高い住宅は、断熱性が向上することで住環境が快適になります。さらに、住宅ローン減税の特例として、控除額の拡大や控除期間の延長などの経済的メリットも享受できると言われています。例えば、ZEH水準の省エネ住宅は最大4,500万円の借入限度額を持ち、控除期間も最長13年間にわたるなど、住まいの価値向上に繋がる要素が多く存在します。
これからも当社は、リノベーション事業を通じて省エネルギー化を推進し、持続可能な社会に貢献してまいります。お客さま一人ひとりのニーズに応じた住まいの提供を目指し、次世代の価値創造に向けて進化していく所存です。
最後に、コスモスイニシアは「一歩先の未来へ」という理念のもと、持続可能な住宅の実現を目指し、引き続き新しい挑戦を続けてまいります。