今井美樹、デビュー記念日にキャリア初期の名盤をデジタルリマスターで再配信

今井美樹のデビュー記念日 | 名盤がデジタルリマスターで蘇る

2025年5月21日、今井美樹のデビュー記念日を記念して、彼女のキャリア前期を代表する名盤3作品がデジタルリマスターとして配信されることが発表されました。今回対象となるアルバムは、4thアルバム「MOCHA」、5thアルバム「retour」、6thアルバム「Lluvia」と、いずれも今井美樹の音楽的評価を確立した重要な作品です。これらの作品は、先般配信が開始されるや否や高い評価を得た初期3作品のデジタルリマスターに続くものです。

各アルバムの魅力

「MOCHA」

1989年にリリースされた4thアルバム「MOCHA」は、都会の真夏の日常をテーマにしたダンサブルな楽曲が特徴で、新たな音楽の可能性を示した作品です。女性作家陣、岩里祐穂、上田知華、柿原朱美、MAYUMIが手掛けた歌詞とメロディは、聴く者を華やかな夏へと誘います。

「retour」

1990年に発売された5thアルバム「retour」は、フランス語で「蘇生」を意味するタイトルを持ち、今井美樹のチームを形成する女性作家たちの他にも、KANや松本俊明といった新しい才能とのコラボレーションが実現し、名実ともに大ヒットを記録しました。

「Lluvia」

続く1991年に登場した「Lluvia」は、シングル未収録でありながら、オリコンアルバムチャートで2度も1位を獲得。佐藤準氏のプロデュースによって、彼女の音楽が集大成された作品で、その高い完成度は多くのファンに支持されています。

重厚なサウンドの背景

これらのアルバムは、佐藤準氏の洗練された編曲のもと、日本を代表するトップミュージシャンたちが集結して生まれました。国吉良一、今剛、美久月千晴、青山純、山木秀夫といった名手たちの演奏と、今井美樹の独自の透明感あふれる歌声が融合し、当時の音楽シーンに新たな潮流を生み出したのです。

「国産AORの頂点」とも称され、今井美樹の音楽はジャパニーズシティポップの完成形に位置づけられます。デジタルリマスターにより、これら名曲がよりクリアで深みのあるサウンドで楽しめるようになることでしょう。