「THE TOBACCO」 – 東京に新たな喫煙所ブランド誕生
東京都内のPARCOに新たに誕生した喫煙所ブランド「THE TOBACCO(ザ・タバコ)」は、非喫煙者と喫煙者が共存できる快適な空間を目標にしています。運営は株式会社コソドと株式会社パルコが行い、合計23ヵ所の喫煙所をリニューアルして新たにオープンしました。この新しい取り組みは、より良い分煙環境を目指し、都市生活の中での喫煙者の存在価値を大きく変える可能性を秘めています。
THE TOBACCOの理念
「THE TOBACCO」は、喫煙に対する社会的な理解を深めるとともに、スマートで心地よい喫煙スペースを提供することを目的としています。近年、改正健康増進法や自治体の条例により、屋内での喫煙がますます制限される中、喫煙者が安心して利用できる場所が求められています。
この喫煙所ブランドは、ただの「吸煙所」ではなく、さまざまな価値観が響き合いながらも、誰もが楽しく快適に過ごせる空間を創出します。ポイ捨てや路上喫煙といったマナー違反を減らす取り組みとしても、高く評価されることでしょう。
パルコのビジョンとコソドの受け止め
パルコのコメントによれば、喫煙所という空間の価値を高めることが、施設全体の印象や収益向上にもつながるとのことです。これまで見過ごされてきた喫煙所が高いデザイン性と機能性を兼ね備えることで、利用者のマナー意識が向上することも確認されています。従来の喫煙所は、暗く、不快な場所とされがちでしたが、「THE TOBACCO」では内装がパルコの環境デザインに合わせて設計されており、全体の調和を損なうことなく新しい価値を生み出しています。
他に類を見ない取り組み
創業以来、文化やアートを積極的に取り入れてきたパルコとコソドが組み、喫煙所のアップデートを行うことで、喫煙者の利便性だけでなく、地域における喫煙マナーの改善にも寄与することを意図しています。このプロジェクトの一環として、東京都が提供する「公衆喫煙所整備助成金制度」を利用し、公共の分煙空間として再整備した施設もあるとのことです。
「THE TOBACCO」の特徴
「THE TOBACCO」は、素材選びや色合い、導線設計に特に配慮されており、女性や若者が気軽に立ち寄りたくなる心地よい空間が広がっています。待ち時間にリラックスできる雰囲気作りや、利用者同士のコミュニケーションの促進など、ただ「喫煙する場所」では終わらない新しい体験が提供されています。
今後の展望
現時点で「THE TOBACCO」として機能する喫煙所は都内8つのPARCOに設けられていますが、企業は2025年7月までに175店舗にまで拡大する予定です。今後も喫煙者と非喫煙者が互いを尊重しながら、心地よく共存できる共同体を目指し続けます。
「THE TOBACCO」は、喫煙者の快適さを追求するだけでなく、都市生活の中での喫煙に関する問題解決への一助となることを約束しています。今後の展開から目が離せません。