アフラックとメディフォンが新たな業務提携を結ぶ
2025年11月14日、アフラック生命保険株式会社(以下、アフラック)は、メディフォン株式会社(以下、メディフォン社)との業務提携を発表した。この提携は、企業の健康経営をサポートすることを目的としている。
メディフォン社と「mediment」
メディフォン社は、2017年に設立されたスタートアップ企業で、健康管理のクラウドシステム「mediment(メディメント)」を提供している。このシステムは、企業が従業員の健康情報を一元的に管理するためのものであり、健康診断の予約や結果、二次検査の受診勧奨、ストレスチェック、産業医面談に関連する業務をサポートする機能がある。
このような健康管理サービスの導入は、企業の健康経営を推進する上で非常に重要な役割を果たし、従業員のエンゲージメント向上にもつながる。
健康経営の重要性
近年、企業が直面する課題は多岐にわたる。生産年齢人口の減少や、治療やメンタルに起因した長期休職者の増加、親の介護や自身のがん治療といった状況の中で、従業員が抱える問題は深刻化している。これに伴い、健康経営や人的資本経営の重要性が増している。
特に中小企業では、健康経営の実践に向けたノウハウ不足や業務負荷といった問題が顕著であり、効果的な取り組みを行う難易度が高い。この状況を受け、アフラックはメディフォン社との提携を通じて、顧客企業と従業員が抱える様々な健康関連の課題解決を図る意向を示している。
提携の具体的な内容
今回の業務提携により、アフラックはまず調査を行い、顧客企業のニーズに基づく健康管理ソリューションを提案する。また、がんや医療、介護、資産形成といった分野にわたる保険商品を通じて、経営者や人事部門に対してメディフォン社の「mediment」の利用を呼びかけていく。
この合意により、アフラックは新たな価値を提供し、社内での健康維持や問題解決を支援することを目指している。
今後の展望
アフラックは、今後も自社の専門性を活かし、社会的な課題解決に向けた取り組みを続ける意向を強調している。今回の提携は、メディフォン社への出資を通じてさらに強化されており、より一層顧客企業や従業員のニーズに応じたサービスの提供を計画している。将来的には、2026年1月から具体的な協業も開始予定であり、さらなる成果が期待される。
このように、アフラックとメディフォン社の提携は、企業の健康経営の強化に向けた重要な一歩となるだろう。両社は協力して、より良い職場環境の実現を目指し、従業員の健康を支えていくための活動を広げていくことが期待されている。