サヘル・ローズが伝えたい大切なメッセージ
女優でありタレントのサヘル・ローズさんが、自身の生い立ちや経験を元に書いた新刊『これから大人になるアナタに伝えたい10のこと 自分を愛し、困難を乗りこえる力』が、11月29日に発売されます。この本は、彼女自身が過去に抱えた孤独やいじめ、貧困の体験を元に、特に10代の若者に向けたメッセージが込められています。
サヘル・ローズさんは、イランに生まれ、7歳まで孤児院で過ごしました。その後、日本に来てからもいじめや貧困と向き合い続けてきた半生があります。彼女は言います。「ここまで自分の内面をさらけ出したのははじめて」と。この新刊では、彼女自身の「真実」の言葉が綴られています。
本書の構成の魅力
本書は、サヘルさんの経験に基づいた10の教えから成り立っています。彼女は、孤児院での思い出や、母親との来日後の生活、いじめの経験を通じての気づきをテーマにした各章を用意しました。
- - 家族とは何か: 誰もが正解に思える家族の形を持っているわけではないことを深く考えます。
- - 孤独を感じないために: 誰かのために生きることを強要される必要はないと、自己を愛する大切さを教えてくれます。
- - 失敗を恐れない: 迷うことは自然なことであり、大切なのは自分が選んだ道に責任を持つことであると説いています。
支援活動への情熱
この書籍の豪華な部分は、彼女が10年以上続けている紛争地域への支援活動についても触れていることです。サヘルさんは、「支援」とは、自分自身が必要とされていたいという思いから始まったと語ります。彼女は、他者の痛みを理解し共鳴することで、自分自身を癒やしてきました。「支援は人のために行うものと思っていましたが、実は自分が生きている意味を見出すことにもつながっている」とサヘルさんは述べるのです。
子どもたちへのメッセージ
本書は、特に教育や環境に恵まれない背景を持つ子どもたちへのメッセージが詰まっています。彼女は、読者に「一人ではない」と伝えたいと強く願っています。サヘルさんは、逆境のなかでも「社会を恨まずに生きること」の重要性についても語っており、これは多くの若者にとって励ましとなるでしょう。
人権週間に寄せて
新刊のリリースは「人権週間」に合わせたものであり、彼女の意図には深い意味があります。様々な社会問題に直面する子どもたちへの関心を高め、彼らが本書から何かを学び取ってくれることを期待しています。サヘルさんが、自らの痛みを通じて培った本書のメッセージは、読者にとっての貴重なヒントとなるはずです。
イベントの開催
また、12月3日には、ジュンク堂書店池袋本店にてサヘル・ローズさんのトークイベントが開催されます。このイベントでは、彼女のこれまでの半生や支援活動について、さらに深く語られる予定です。興味のある方はぜひ参加して、彼女の言葉を直接聞いてみてください。